レナウン <3606> 102 －13
急反落。東証1部の値下がり率トップとなっている。12日発表の2013年2月期の連結業績見通しの下方修正を嫌気した。経常損益は従来予想の9億円の黒字から5億円の赤字に転落した。前期は3900万円の赤字で、2期連続の経常赤字になる。上期（3～8月）はショッピングセンターやGMS向け販売が堅調に推移したが、主力販路の百貨店で夏物販売が低調で値引き幅が拡大した。秋物販売の立ち上がりの遅れなども影響する。
ルネサスエレクトロニクス <6723> 298 ＋34
急伸。東証1部の値上がり率トップに浮上した。官民連合が2000億円でルネサスを買収する計画が固まったと一部で伝えられ買い材料視された。産業革新機構が1500億円を投じルネサスの株式の3分の2を取得するほか、トヨタ <7203> やパナソニック <6752> 、キヤノン <7751> など約10社も計500億円弱を出資し、車や家電製品の性能を左右するマイコンを安定調達するとしている。11月にも合意するとしている。また、ルネサスのシステムLSI事業を切り離し、富士通 <6702> 、パナソニックと統合する交渉も11月中の合意を目指しているとしている。
コマツ <6301> 1601 ＋56
続伸し9月21日以来の1600円台乗せ。上半期の業績悪が伝えられたが、悪材料出尽くし感が台頭した。2012年4～9月期の連結営業利益が前年同期比2割近く減少し、従来予想並みの1100億円になったもようと一部で伝えられた。
AOCホールディングス <5017> 249 ＋26
大幅高。東証1部の値上がり率2位。国内証券が投資判断を従来の「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価を260円から270円に引き上げた。同証券では、「第2四半期の石油製品スプレッドは、第1四半期よりも大幅に改善したと考える」としている。
新日本無線 <6911> 152 ＋8
大幅続伸。東証1部の値上がり率9位に急浮上した。12日発表の2013年3月期上半期（4～9月）の連結業績見通しの増額修正を好感した。連結経常利益は従来予想の1億5000万円から3億2000万円に倍増した。前年同期は10億9600万円の赤字だった。円高と主力半導体製品の伸び悩みで売上高は期初計画を下回る見通しだが、事業構造改革に伴う固定費の削減効果などで利益が上振れる。
芝浦メカトロニクス <6590> 114 －6
5日続落。12日発表の2013年3月期の連結業績見通しの下方修正を嫌気した。経常利益は従来予想の8億円から1億円に、最終損益は6億円の黒字から12億円の赤字に下振れした。大型液晶パネルの最終需要低迷による設備投資の低調が響く。スマートフォンなど中小型パネルも設備投資に慎重な動きが出ているほか半導体分野も設備投資の先送りがあり、受注が従来予想を下回るとしている。
ベスト電器 <8175> 113 －8
5日続落し連日の新安値。12日発表の2013年2月期の連結業績予想の減額修正を嫌気した。純利益は従来予想の27億円から1億8600万円に大幅減額。従来予想は前期比4．7倍となる見通しだったが、一転68％減益となる。昨年7月の地上デジタル放送移行や家電エコポイント制度による特需の反動減が想定を上回った。
アークス <9948> 1695 ＋19
反発。12日発表の2013年2月期上半期（3～8月）決算で連結最終利益が前期比62．7％増の38億3900万円と好調だったことを好感した。食品販売が好調に推移した。2012年2月期にグループ入りした青森県のユニバース、北海道の篠原商店の収益上乗せ効果なども出た。
ジェイアイエヌ <3046> 1930 ＋26
ジャスダック市場で続伸。12日発表の2012年8月決算を好感した。連結純利益は前々期比2．8倍の10億円となった。PC用メガネなどの販売が好調だった。メガネ専門店「JINS」の店舗数を約4割増やし、新規顧客を開拓した効果が出た。13年8月期も過去最高益更新を見込む。積極的な極的な新規出店計画やインターネット販売などを強化する。
ワッツ <2735> 1065 ＋31
ジャスダック市場で続伸。12日発表の2012年8月期連結決算、13年8月期業績見通しを好感した。営業利益は前期が20億5600万円（前々期比13．1％増）となり、13年8月期は23億円（前期比11．9％増）の見込み。前期には直営で120店舗を出店し、今期も引き続き高水準の出店を計画している。海外市場での本格展開を進める。前期期末一括配当は従来計画25円から30円に増額。今期も30円配当を計画している。（編集担当：佐藤弘）