どうして横顔って、誰にでも自信があるのだろう。
ヒトに限らず、モノでもなんでも。
本の背表紙も、横顔。
新聞の4つ折り面も、横顔。
カンビールの水滴も、横顔。
もしかして、カッコ悪い横顔なんて、ないのかもしれない。
どうして横顔って、誰にでも自信があるのだろう。
ヒトに限らず、モノでもなんでも。
本の背表紙も、横顔。
新聞の4つ折り面も、横顔。
カンビールの水滴も、横顔。
もしかして、カッコ悪い横顔なんて、ないのかもしれない。
強さって、弱さより見えずらい。
強いって、体力がいる。
強いって、性格がでる。
強いって、気をつかう。
強いって、維持しづらい。
強いって、あきらめたくなる。
強いって、繰り返せる。
強いって、覚悟がいる。
強いって、ごまかせない。
強いって、自分から遠くにある。
弱さって、折り返し地点だと思う。
昨日の宣伝会議賞のあと、コピーのぬけがらをゴソゴソと着まわしていた俺は、
今年こそはと、年明けに締切が訪れる朝日広告賞に
コピーライター、デザイナーの友人と共同で作品を制作することになった。
どうにかこの歴史あるコンテストで入賞をしたい。
賞を片手に戦っていきたい。
今の眠たくなる広告業界を蹴飛ばしていきたい。
どうにもくだらない、目やカラダが疲れる暴力的な広告は、
IQの低いクラスメイト同士で縄張り争いをするためのダサイ旗にしか見えない。
半人前って、一人で出来ている。
そんな思いでまずは、いままでの作品を整理することからはじめようと思う、が…。
最近の俺の脳裏には、チラチラこっちを見ている俺がいる。
何か口をパクパクさせて言っている。
聞こえないほどの小さな声で何か繰り返し言っているようだが、
いつも通りの俺には、その俺はただ焦っているようにしか見えない。
ちょっと、耳を澄まして聞いてみた。
「お前は、いい歳なんだよ。
今回が最後と、思わないか。」
正直、正解だと感じる。
いつも通り、中途半端に終わり、
いつも通り、そこそこの結果に満足し、
いつも通り、やらない言い訳を探し、
いつも通り、酒を飲み、
いつも通り、アクビをかまし、
いつも通り、機嫌悪いフリをして、
いつも通り、あまり無理をせず、
いつも通り、同じスニーカーを履き、
いつも通り、ため息を我慢して、
いつも通り、ゴミを捨て、
いつも通り、古い友人を懐かしみ、
いつも通り、電車に乗せられ、
いつも通り、挨拶をして、
いつも通り、自分の温度を気にして、
いつも通り、ヒトのせいにして、
いつも通り、後悔して、
いつも通り、夢を見て、
いつも通り、いつも通りにして。
こんな弱い俺でも、今回は、
最後まで行きたい。
久しぶりって、第一声に困る。
今日は、茨城にいる時に大変お世話になっていた先輩夫婦が
有楽町に来ているからと再会をしてきた。
実に久しぶりなので、第一声はちょっとテレ隠しもあり何を言おうか、
ちょっとはシャレの効いた再会を演じてみようかと、
先に見つけては気づかないふりをしようかなどとしていた。
一眼レフをかまえながら。
久しぶりの瞬間を激写しようとカメラ素人の俺は、
寒さに耐えながら駅前でその時を待ち続けた。
冬の先輩風が僕の背中を殴るように過ぎ去っていくが、
なかなかどうして見つけられない、人ばかり。
あたりをキョロキョロ見回しても知らない、人ばかり。
何あの人こんな所でカメラかまえてなんて冷たい目線の、人ばかり。
冬風と世間の視線の冷たさを知り具合が悪くなってきたとき、僕は気づいた。
待ち合わせの場所を、間違えていたのである。
しまった!これだから素人は!!
激写ばかりに気を取られていた俺は、カメラを片付けた。
その後、再度連絡を取りなおし、無事に再会できたのだが、
見つけたとき普通に「あっ」って言ってしまった。
再会って、元どおりになる。
おなかが空くことは、先に知らせてほしい。
自分にそんな便利な機能があったらいいと思う。
話の語尾がグ~になる。
携帯でアラームが鳴る。
アゴが震えだす。
マユゲがバランになる。
鼻からソースが出てくる。
声が日替わりで変わる。
耳からヒジキが出てくる。
消しごむと里いもを間違える。
子どもの名前をささみにする。
へそで茶を沸かせる。
便利って、先に知らせてほしい。
帰り道って、迷わない。
子どものころのココロよりまっすぐに。
目隠しをしたスイカ割りより的確に。
任務に向かうスパイの足取りのように。
安心ですメロンの皮筋をなぞるように。
心配ですツヨシの夜道の一人歩きに。
帰り道と帰れる家があるというのは、、ありがたい。
帰り道って、いろいろ整理してくれる。
ありのままだとヒトと付き合えないから、
ありのままに誤魔化していく。
あるがままだとわがままになるから、
あるがままにそのままにしていく。
スナックのママは着物を着ているイメージだから、
クラブのママはちょっと着崩す。
慎吾ママは、かなりデカイから、
剛ママは、ちょっとビビってた。
着のみ着のまま出かけたから、
木の実ナナは芸能界に入った。
ともかく、人のココロは、勝手だ。
本心って、一番の建前かもしれない。
僕は、我慢をすると必ず笑ってしまう。
我慢していることに、耐えられないのだ。
何をそんなに必死で耐えなきゃならいのかと。
すぐ、顔に出る。
鼻が、広がる。
耳が、ピクリと動く。
口が、広がる。
眼が、泳ぐ。
ほほが、シワつり上がる。
顔って、大忙し。