金曜の夜って、週末の前夜祭のようです。


家に着いたら、ひたすら眠るだけの週末なのに。



金曜の夜って、月曜日から一番遠い日のようです。


肩をこわばらせる月曜日を、眺められるから。



金曜の夜って、週末行きのフリーパスを手にすうるようです。


並ばなくても、忘れてても、フリーパスは発行されます。



金曜の夜って、終電の雰囲気が、家までの遠足気分になるようです。


旅のしおりは、やっぱり空白のままです。



金曜の夜って、土曜の朝を早送りさせるようです。


ぜったいに、お昼過ぎまで寝ちゃうのに。



金曜の夜って、お酒がちょっとだけおいしく感じるようです。


ニッチなコピーで…「おいしい週末」とでもしときますか。



金曜の夜って、誰かに会いたくなるようです。


きっと、仕事で疲れた脳をリフレッシュしたいのでしょう。



金曜の夜って、アスリート選手の休息が理解できる気がするようです。


働くことは、スポーツです。とか言ってみたり。







金曜の夜って、週末の準備をしているようです。


















ぼくは子どものころ、ラジオの中に人が入っていると、


本当に思っていた。


小さい穴ボコへ、誰も見ていない時に中の人は出入りしているのだと、


本当に思っていた。


小さい穴ボコに細い棒を入れると、中の人と握手ができると、


本当に思っていた。


スタジオ番組と外との中継の時は、あらかじめ録音したテープを流していると、


本当に思っていた。


ボリュームのダイヤルを上げたりすると、中の人も声を大きくしているのだと、


本当に思っていた。


その時は、CM中にイソジンでうがいをしているのだろうと、


本当に思っていた。


今日のナンバーは…の紹介で始まるミュージシャン達は、アナウンサーの無茶ぶりで歌わされる罰ゲームだと、


本当に思っていた。


ハガキ職人なんて、何かのコードネームだと、


本当に思っていた。


天気予報は、部屋にいるのに関係ないさ、ぜんぶ嘘さと


本当に思っていた。


交通渋滞は中の人達の自宅への帰り道のことだと、


本当に思っていた。


学校でラジオの話をしたら、そのときからAMと呼ばれそうと、


本当に思っていた。


AMは、「朝まで」の略だと、


本当に思っていた。


FMは、子どもは聞いてはいけないチャンネルだと、


本当に思っていた。


大人になったら、ラジオは絶対に聞くことないだろうと、


本当に思っていた。





今、ラジオのおもしろさが理解できたと、


本当に思った。









最近、一日フル稼働しているせいか、寝つきが小学生みたいにすこぶる良い。


場所なんか選ばずに、目を閉じたら約2分ほどで


どこでもレム睡眠に入れる。


なので、歩きながらでも寝れんじゃね~のか?って右脳が悩みだし、


早速、仕事から家への帰り道で実験してみると…。



すんげ~怖かった!!!



暗闇の中、腰が引けて変な歩き方をしちまった。


誰も見てませんように…。


ZZZ…zzz…zzz。





ヒトの目って、ヒトの悪いところを見つける天才だと思う。



空腹時のスーパーでの買い物は、登録無料のポイントカードに似ている。


今は、他の物を目的で探しに来たけど、


まっ、またいつか空腹(ポイント使用)の時がくるから別にいいっか。の心理なのか。



きょうぼくは、お鍋の神様に嘘をつきました。


どうしてもお鍋が食べたくて白菜と牡蠣だけをスーパーに買いに行ったのですが、


空腹だったぼくは、すぐにおなかを満たしてくれる、味つき肉¥411の


手軽さ&見た目の照りの誘惑にガマンできず、


さっきまでのぼくに内緒で、買い物カゴにいれてしまいました。


スタミナ満点予定の顔になっていたぼくは、


もう二度と会うことはないだろうと思っていた方と、再開してしまいました。


キットカット先輩です。


先輩は昔とちがって、ずいぶんと小さく見えてたくさんの知り合いの方とともに、


まっ赤なフクロの中に、たいそう窮屈そうに横になっていました。



俺:先輩…お変りになられまして…。


KT:今なら2枚、増量中。



ぼくの買い物カゴは、スタミナと一息でいっぱいになった。



甘い思い出を、スイ~ッと噛みしめながら、レジへ歩き出したとき、


今日の一番の冷たい風が、僕の肩を上に持ち上げた。


アイスクリーム部の部室から、新入生歓迎イベントをしていた。


ラムネ菓子入りの、氷菓君だった。


僕の買い物カゴは、さらにいらないものだらけにふくれあがった。


お会計を済ませ、バイクのフックに買い物袋をかけてエンジンをかけたとき、


ぼくは、思いました。




買い物は、満足に失敗する。





ひさびさに、実家の茨城に住んでいる親からメールがきた。


「いま、会社の人と有楽町でラーメン食べて、いろいろ歩ってます。」




俺は、テンパった。




田町の飲食店で働いている俺は、ランチ営業終わりの休憩中だった。


「腹が減った~、監督~何か出して~。」


「昼のジャイアンツ」


「下ネタ禁止~!チェンジ~!」


といった、やいのやいのと下等な話をしていたのだが、


メールを見て、俺は急に震えだしてしまった。



こ、この…近くにいる…。


まずい…。


ど…どうしよう…。


落着きを取り戻そうと俺は、何気ない返事のメールを打って送信した。


待ってました~かのように、受信と同時に着信があった。




何を隠そう、俺の親は…


よくあるパターンの、明るすぎる親なのである。




そんなとき、俺は情けない話の中心にいた。


いわば、センター。


たまにしか打球が飛んでこないから、


派手にキャッチしてしまう。


いいとこ見せよう根性が働いてしまう。



打球は見事に、後ろへそれた。



慌ててボールを拾いに行くが、走者すでにセカンドベースを蹴り上げ、


サードコーチャーのもとへ、あっという間に滑りこんでいった。


ボールをつかんで振り返ったとき、サードの審判が口を大きく開けて何か言ったのが、


ひとり遠くにいる俺にも、よくわかった。




「剛、米いる?」




開口一発目が、これである。


ひさしぶりの連絡というのは、驚くか、嬉しさに二分されると思っていた。


俺は、たまげた。


メールの内容を絞り出すように思い出し、自分の記憶力を疑った。



と同時に、心配になって仕方がなかった。


どこへ行く気?


何しに来た?


いろいろ聞きたかったが声には出せない。


子どもが親に対する、みょうな「カッコつけ態度」がでてしまっていた。


しか~し、親には関係なかった。



俺「もしもし」


母「靖国神社って、開いてる?」


おおおおおぃ!!


開口ニ発目は、危険極まりない!!


田舎の23時に閉まるコンビニ聞いてる感覚は止めてくれ~。


俺「調べてみるよ」


母「ありがとうございました」


ええええええっ!!


お礼!?




もう、俺には分かった。


食べて、歩き疲れて、会話もままならないのに、


電話してくれるほどの…、


旅行の内容のつまらなさ…。


じゃなくて。


隣の芝生は、変わらず青かった。




まっ、なんだろな~。


東京でもどこでもそうだけど、


一人暮らししていると、自分の生活が自分の中心だと勘違いしちゃう。


そうじゃないんだな。


ひとり暮らしは、離れた子ども部屋だと思う。






なにか久々に、嬉しかったな。



















時間を忘れるって、休日の楽しみだと思う。


休日の時間って、誰かがいたずらしていると思う。


気がつけばこんな時間って、残念なことじゃない。


休日の午前中って、赤ちゃんみたいな肌ざわりがある思う。


休日の午後って、なにかの時間が、折りたたまれてる気がする。


休日の夕飯って、とてもありがたいと思う。


休日の夜って、週の初めての夜だと思う。


休日の深夜って、本当の休み中だと思う。


次の休日って、次の休みを楽しみにしていると思う。




休日って、休めない。

吾輩は、素人である。


写真はまだない。


なんつって…買ってしまった。


カ…


カメ…


カメラ…。


悲願の境地。



ツヨおじさんからの手紙。-091101_210832.jpg

ツヨおじさんからの手紙。-091101_210454.jpg





時の間を、削っていこうと思う。











宣伝会議賞、終わった~!!


やっと終わった~!


終わった~…。


目標が終わったら、脱け殻になった~。




本日締切の消印まであと1時間ってところで、


郵便局にバイクで出発。


間に合うか、間に合わないかどっちかな。


なんなく間に合い、ちゃんと提出。


久々に、願い事をしてみた。


どうか…


1作品くらいのコピーは、1次が通りますように…。


夜空には、きれいな満月がありました。



明日が締切のコピーコンテストがあるため、


本日、終電を乗り過ごしてしまっても、家に帰らなければならないため、


ちょっとでも最寄駅の近くまで行ける電車で帰ってきました。


シータク帰りを余儀なくされた俺は、一人でタクシーに乗るウキウキ感を


楽しみにしつつも、お財布の終電も気にしていました。



金曜の夜ってのは、野に放たれたサラリーマンのためにあるのかってくらい、


いろんな方が元気いっぱい星屑みたいにはしゃいでいました。


型にはまった、はしゃぎ方で。


んなことを横目にもせず今夜はリッチにシータクで帰宅。


年配の女性の方が運転手だったのですが、


この人は、すごかった。


型にはまらない、一言を言ってくれた。



仕事でくたびれていた俺は、家付近に着くまで車内では無言だったのですが、


いろんなことを考えていました。


深夜の割増…あっ、また数字が上がってる…。


これじゃ、来月のお小遣いが減ってしまうよぉ…。


あれ、この道って、遠回りしているんじゃないか…。


でも暗くてよくわからないや…。


かなり年配の方でも、深夜に働いてるんだなぁ…。


ずっと運転していて腰は痛くならないのかなぁ…。


ん、どうしたんだ、隣のタクシーに微笑んでる…。


さては仲間だな…。


俺も笑ってやるぜ…。


どんなツラしてやがんだ…。


ちっ、スモークで俺の顔が映ったぜ…。


おぃっ、俺の家はそろそろそっち、そっちだよ…。


あっ、そこは左、左、左…左だよぅ…。


ふ~ぅ、なんだ…言わなくてもやればできるじゃないか…。


さぁて…次は右と左、どっちかな…。


よ~し、そうだ、右だ…。


ど~してわかった…。


さてはこの運転手、俺のココロを読み切っているのか…。


まっ…まさか…そんなことは…。


この俺が…。


SE:吐血


そうして家付近に到着した。


身も心もボロボロになりながら支払を済ませた後、ヤツは俺にこう言った。



「タクシーって、お小遣いが減っちゃうね」



俺は、車内に星のような微笑みを置いてきた。




~あとがき~


お疲れ様ですとか、

ご利用ありがとうございましたとか、

お気をつけてだとかを言われるより俺は、

「あなたの胸中をお察ししてますよ」の一言のほうが、

なんだか嬉しかった。


家に着くまでのメーターの上がってくスピードに対して

お財布の不安も上がる。


その俺のビクビクしている気持ちを、

「ひとりで怖がらないで、私は知ってるよ」的な一言で、

胸の不安がフッと消してくれる。


サービス業の、気づきを見せていただきました。



その方は俺を降ろすと、すぐさまブロロロロ~と夜の闇に消えていきましたが、

ふたつ目の赤信号で、急停止していました。


さては、バックミラーに俺の微笑みが映ったな…。
















人間ウォッチングは嫌いじゃないけど、


俺をウォッチングしてしまった人は、


脳みそん中で、どんな風になっちゃってんのかなぁ…。



失敗パーマの変なおじさんか、


目と眉毛の間が少ないおじさんか、


クロックスを履きこなしているおじさんか、


所詮俺なんて、そんなもんさ。フンッ。




ジブンって、ターゲットにしたくない。