この季節、不意に「私ボケそう」と思う。

暑くもなく寒くもなく、刺激を失って、ただクルクルとよく動き回った日の夕暮れどき「私、ボケつつあるのじゃないか」と漠然と思うのだ。

これは大変恐ろしい瞬間だ。

どうしようもない。

ただただ不安で、火の元に気を付けて夜が明けるのを待つしかない。