ブックを見て思ったこと
土曜日は、写真展準備の締め切り日。
各自が選んだ60枚の写真を、一冊のブックにして提出しました。
写真展は、この22冊のブックから選ばれた写真が展示されるのと同時に、このブックも
全て作者の名前と一緒に、閲覧が可能となっています。
みんなのブックを見て、一言。
すごく衝撃的。やっぱりすごい。
60枚の中に込められた世界観。
言葉では言い表せないけど、同じ日常を見てきて、ここまで感じることが違うのかと。
明確に「なにが違う」と言っているわけではないけど、一人一人の顔が違うように、
一人一人の想いが違うように、一人一人の写真が、世界観が違うの。
当たり前のことだけど、60枚の中に込められた世界を見ていると本当に感動してしまいました。
それからもう一つ、22人のブックを見て感じたこと。
一般的に「上手い写真」とは、「何を撮りたいかが写真から伝わってきやすい写真」だと思います。
みんないい写真を撮る人たちばかりだけど、そこからも大きくわけて二つに
わかれるんじゃないかな。と。
一つは上記に書いた「上手い写真」を撮る人たち。
みんなが何を撮りたかったか、なぜシャッターを押したのか。
何かしらが伝わってきます。
そしてもう一つは、上手い写真を撮ることはもちろん、その写真から「メッセージ」が伝わってくる人たち。
私はどちらかというと写真を撮る瞬間は、ただ自分が感じた何かしらの感情のままにシャッターを
押しているだけです。
だから私の写真は統一性がなく、まとまりにくいんじゃないかな。と。
軸が「私が○○と思った瞬間」という、自分自身の内面を写真に置き換えただけだから。
(実際私のブックは、あまりまとまりませんでした・・・ヽ(;´Д`)ノ)
だけど、本当に上手い人が60枚も組むと、世界観だけでなく何かしらのメッセージがそこから
伝わってくるんです。
私はまだ、私を外に解放するために写真を撮っている段階だけど、
上手い人はきっと、何かしらのメッセージや思想や、あふれ出る感性を写真というツールを使って
表現できるんじゃないかな。と
私もいつか、自分の好きな瞬間だけでなく、何かを伝えられるようになりたいな。
とおぼろげながらに思いました。
あとブックを見て感じたのは、みんな自分の写真に対する愛情です。
シャッターを押して、見直して、プリントして、ブックにする。
そうやって日々を丁寧に愛おしく過ごしている様子が伝わってきて、みんな本当に素敵だなぁ・・・。
って。
今回は「作らなきゃ」「人様に見せられるようにしなきゃ」って、追い込まれるほうが強くて
なかなかそこまで楽しめなかったけど、本来写真ってそうやって日々を慈しむツールでも
あるんだろうな。って改めて思いました。
私は自分で自分の写真を見るとき、自分の写真に対する執着を切り離すことができなくて、
まだまだ「作品」とするのが難しいんです。でも、いつか私もみんなみたいになりたいな。
そんな風に思った一日でした。
すてきな時間を、ありがとう。