その日のまえに
その日のまえに (2008年11月全国ロードショーだそうです)
明日が当たり前のように続くと思っていた。
それがある日”突然”終わりを宣告されたら・・・・。
映画ばかりなので、たまには読書でも。と、手に取った本。
普通の幸せな家族の形が変わる日。ただ静かに妻を見送る男と、二人の息子の物語です。
たった数百ページの小説に、泣いて泣いて、頭が痛くなるまで泣きました。
今の私には、本当にいい薬だった。
私は、私自身の心の傷がどうしても受け入れられなくて、ただ「幸せになりたい」
「そのためには日々に感謝したい」「今を楽しんで生きたい」と、毎日心の中で、
呪文のように唱えている気がします。
でもそれって、やっぱり、自分自身が傷ついたことに固執しすぎてるんだと思う。
別に好んで思い出してるわけでもないけれど。
一番忘れたがっているのは、他の誰でもない私。というのは、絶対に間違いないから。
でも、自分自身の傷と、距離が近すぎた気がしてきた。
いまだに自分では受け入れられない傷を、何年もかけて負ってきたのは事実。
でも、距離が近すぎると、自分のことしか目に入らなくて、周りの人が何も見えない。
冷静さを失い、客観性を失い、どんどんと深みにはまってしまう。
仕事では、対象との距離が近くなると客観的に物事が見れなくなり、結果上手くいかなくなる。
というのが持論のはずなのに。自分自身のこととなると、こうもなるか。
この本を読んで、悲しみの大小、傷の大小は比べることはできないけど、
それでも、自分が閉じこもっていた世界の狭さには気付くことができた気がする。
沢山の、沢山の涙と共に、またひとつ、何かが晴れてきた気も・・・する。
もっともっと、沢山の人の人生を知ることも、いいことなのかもしれない。
いかに、私自身の世界が狭いかを知るためにも。
傷が軽いとは言わない。傷ついてないとも言わない。
でも、今私自身が閉じこもっていて抜けられない世界は、想像以上に狭いのかも知れない。
