ニセコは世界的なスキーリゾートに進化中 | 目利き不動産のブログ

ニセコは世界的なスキーリゾートに進化中

「かつてのスキーリゾート」というイメージで、日本国内のスキー人口の減少とともに、リゾートとして低迷していたニセコエリアが、ほぼ1人のオージーが入りこんでから口コミで広まっていった自然発生的な国際リゾート化が、金融危機を経ても国際的リゾートエリアとして進化を続けているようです。


中心エリアであるヒラフエリアでは、ミドルヒラフエリアでも更地で坪35万~45万程度で売り出されているようで、金融危機前はもう少し低く坪30万円程度だったように思うので、道内・国内の住宅地価格が下落している中にあって、堅調に推移している数少ないエリアといえるでしょう。


リゾート化の進展をニセコに行くたびに実感として感じるのですが、、これに近いものとして、外国人の不動産売買が規制されている豪州の中で、バブル期に観光エリアのゴールドコーストにおいて、日本のデベロッパーが日本人向けに開発を進めた3か所の特例地域を思い出します。当該エリアはいずれもバブル崩壊を経て、現在ではほぼ日本人以外になっているようで、2-3年前には、ニセコも圧倒的にオーストラリア人の観光客が多かっので、もし、ブームが去ってオーストラリア人の観光客が減った場合にはゴールドコーストの特例地域のようになってしまうのではないかとも思っていました。


それが、金融危機を経ても観光客が減少することもなく、さらに、オーストラリア人だけでなく、香港をはじめ、シンガポール、さらに中国からの観光客が実数的に増加しているようです。(以下の通り)


「観光客の増加数が多い国・地域」

          2008年観光客数  2009年観光客数 (対前年増加数)

1.香港         26922人        52514人  (+25592人)

2.オーストラリア   87159人        97184人   (+10025人)

3.シンガポール    10351人        15741人   (+5390人)

4.中国         3359人    6301人  (+2942人)


今後は特に、日本中で増えている中国からの観光客ですが、中国で北海道を舞台にした映画が大ヒットした影響もあって、特に北海道・ニセコにおいて増えていくと思われます。


ただ、不動産の売買や宿泊(特にコンドミニアム)などは我々日本人には逆に「なじみ」が薄いように思われ、特別なエリアという印象が強く感じます。


その国の中の外国になって政治経済的な環境の激変などによって、かつてのゴールドコーストの特例地域のようなブームに終わってしまうことがないようにするため、もっと日本(人)とも融合した国際リゾートになれば、経済の停滞が続く北海道地域の活性化にもつながると思います。


自分も何かできないか日々考えているところです。