私たち奉拝隊の最後は、荻窪に出て天沼八幡神社へのおまいりです。
荻窪駅北口から青梅街道を右に進み、荻窪駅前入口の信号を左折して道なりに進むと鳥居が見えます。


旧天沼村字中谷戸鎮守。主祭神に誉田別命と市杵島姫命をお祀りします。
地名のとおりこのあたりは近くに沼があり、いまは天沼弁天池公園となっています。
かつてはこちらの敷地でした。


杉並区の中央部にあたる天沼は、律令制の官道で乗潴駅に比定されています。
国府のあった府中から天沼を経て台東区谷中に行き、下総国府のあった市川に至る、古代のハイウェイですな。
平成14年に改築した手水舎です。


江戸時代は山王権現(現在、赤坂にある日枝神社)の社領となったそうで、年貢も優遇してもらえたみたい。よかった。ここで日枝神社とつながったよう。


低地のため、かつては大雨が降るとすぐ水びたしになったそうな。
干ばつも怖いが水びたしも怖い。自然の猛威に対して人は神に祈ります。


ご本殿は、昭和52年に造営。鉄筋コンクリート造です。


末社には、日枝神社・金山彦神社・須賀神社の合殿、稲荷神社三殿、そして大鳥神社の五殿があります。稲荷社は氏子の宅地にあったもの。大鳥神社は、昭和24年に先々代の宮司が台東区の浅草鷲神社から勧請してきました。そのため、こちらも酉の市が開催されます。


御朱印いただきました。庚申日奉拝隊の結びに、よいおまいりでした。