犬カフェ? 珍しいな・・・
と思い入ったそこは、
《Puppy cafe =子犬カフェ》だった。
清潔感あふれる受付で子犬への丁寧な接し方等
色々説明を受けてふれあいルームへ。
靴を脱ぎスリッパに履き替え、
もっちろん手指の消毒して。
10頭程の子犬がわちゃわちゃ迎えてくれる。
みんな、5か月前後の幼い子ばっかり。
一瞬で感情がボロボロ~と、とろけそうになる。
可愛すぎる
スタッフに思いつくまま聞いた。
Q 「この子たちは、どこから来た子なの?」
A 「はっきりわからないけど、アッチコッチからです。」
Q 「保護犬?」
A 「いいえ、飼い主さんがいるんです。」
Q 「じゃぁ、何故ここにいるの?」
A 「2歳3歳までここで社会化するためです。」
Q 「えっ、それまでずっとここにいるの?」
A 「そうです。」
Q 「大事な子犬時期だから、ずっと部屋にいるより外を経験させてあげたいね。」
A 「・・・・・・・・・・」
活発に飛びついてくる子
隅っこでじっと眺める子
すぐに喧嘩を仕掛ける子
喧嘩から逃げ惑う特定の子
激しく吠え合う
失礼な言い方だけど、、、、
どうみても適切ではないスタッフの対応にいらいらする。
犬達が可哀そうでほっとけない。。。。
ついつい、お節介とは思いつつ口出ししちゃう。
あ~したら。。。。こ~したら。。。。(←嫌な客)
犬の扱いに戸惑うスタッフ(←大丈夫か?)
ふれあいルームに子犬へのエンリッチメント(←動物が動物らしく暮らすための環境)もない。
隠れるスペースもなく、
匂いかぎする場もなく、
掘り堀りする土もなく、
魅力的なかじり遊びもなく、
そよぐ風に身をかざすこともなく、
四季のうつろいを感じる快感もなく、
人との暮らしで沸きおこる喜怒哀楽もなく、
人との信頼関係も築けず、
24時間決まった部屋にいることを強いられ、
ひたすら、その場限りの癒しを求めるお客さんを待つ日々。
これのどこが社会化なのか?!
それどころか、犬にとって最も大切な
時期をつぶされている。
この子達は2歳~3歳になったら、どこに行くのか?
すでに飼い主はいる、というが本当だろうか?
動物を利用する現実は確かにある。
動物園、水族館、ペット、
動物カフェ、実験動物、
競馬、サーカス、食用動物、
生活用品に転換される命、、、、
人の暮らしを支える動物達の存在を全否定は出来ない現実もある。
だからこそ、それでも動物を利用するというのなら
何としても《動物福祉》
(動物が動物として全うに生きる環境)を保つ必要がある。
人を癒すばかりで、自身は到底癒されることのない子犬達
未来ある子犬達を無責任な娯楽にしていいのだろうか?
辛くて、悲しい Puppy cafe には
二度と行かないと決めた。