ことばの物語
〖日常の仏教語〗
くしゃみ (くさめ・はなひる)
説明するまでもなく「ハクション」ですね。
鼻の粘膜が刺激されておきます。
また、寒い時にもおきますが、これは身体の体温を
上げるために起きるそうです。
くしゃみが連発すると体力が著しく消耗するそう
です。
漢字で「嚏」と書きます。
字の成り立ちは「口+疐(つまずく)」。口が躓くと
いうことであります。(面白い発想ですね)
「人がうわさをするとくしゃみが出る」といいま
すが、この言葉はとても古く、儒教の経典『詩経』
に既にみられるそうです。
(仏教)
古くインドでは「くしゃみをすると命が縮まる」
といわれ、くしゃみをすると「クサンメ」と唱え
る習慣があったそうです。
ある時、お釈迦様がくしゃみをすると、弟子たち
が一斉に「クサンメ」と唱えお釈迦様の健康を願
ったという。これが中国に伝わりくしゃみの語源
になったさうです。
「クサンメ」を漢訳すると「休息万命(くそくまんめ
い)」と表記するようです。
これが「クサメ」になり「くしゃみ」に転化して
いったと。
(参:仏教語辞典/麻田弘潤著・誠文堂新光社)
工夫 くふう
(日常語) よりよい方法、手段を見つけようと考え
をめぐらすこと。
(仏教)
仏教ては「工夫」というと、仏道修行に専念する
ことであります。
特に禅宗では参禅(座禅)に励み、様々な努力を重ね
ることをいい、重要視される言葉だそうです。
もともとは「工夫=工具+人」からで、作業に従事
する人たちの労力、活動の工夫の様子から生まれた
言葉だそうで、汗水たらして一生懸命に勉めより良
い物を造ろうとする創意工夫を見習いなさいと言う
意味であったようですね。
愚痴 ぐち
(日常語) 言っても仕方のないことを言って嘆く。
(仏教)
愚痴はサンスクリット語の「モーハ=真実く暗いこと」
で漢音訳が「莫迦(ばか)」であります。
これは煩悩の三毒(貪=貪欲・瞋=いかり・痴=おろか)
一つで、智慧に暗く物事の真理や道理を理解できない
ことを指しています。
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房・井上義昌編
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)
動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)
中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)
中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫
世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ
ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・
一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫
心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/
親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫
ニッポンの謎学/永岡書店
漢字の話し 上・下/藤堂明保著・朝日選書
