店が狭い
味が薄い
営業時間が短い
この店が何故行列なのか解らない
などなど・・・、いろんなネガティブな口コミをよく聞くけど、
もう約２０年も続く老舗。
そしていまだに行列店という、飯田橋の
『中華そば 高はし 』
実は初訪問。
ハローワークから『斑鳩』の限定目当てで夜のシャッター狙いで歩いていたら、
ちょうどこの店の夜のオープン時間に遭遇。
ずっと気になっていた未訪の店だったので、なんとなく勢いでＩＮ
狭い店内。
満席だったら隣りの人に肘が当たるでしょう。
一人でも左利きの人がいたら絶対に食べにくいと思う。
目の前では寡黙な店主さんの豪快なラーメン作りのパフォーマンスが繰り広げられる。
見ていて飽きないね。
店主さんは四谷の名店、火事でもお馴染み『こうや』出身とのこと。
雲呑麺 950円
一口目・・・
薄っ
調味料入れ忘れてない
卓上に塩が置かれていたら、思いっきりドンブリにふりかけたくなるような
ファーストインプレッション
ラーメン店得意の課長（化調）でファーストインパクトを与えてくるような小技は使っていない様子。
しかしジワジワと感じてくる鶏や野菜などの出汁の旨み。
後半はレンゲが止まらなくなってくる・・・。
完飲してしまいたくなるようなポテンシャルを持つ端麗系スープである。
よく、途中から飽きてくるというラーメンに遭遇することがあるが、
このラーメンは、
途中から美味しくなってくるラーメン
である。
舌は冷めたものの方が塩気や味気を強く感じるという。
おそらく熱々のスープが徐々に冷めていくにつれ、
舌も塩味や旨みを徐々に感じていったのであろう。
そこに昔ながらといった感じの細縮れ麺。
軟らかデカジュースィーチャーシューもウマシ
ワンタンも出身の流れを感じる美味しさ。
まさに中国料理な『こうや』の流れを汲んだ味とビジュアルのラーメン。
ラーメンも熱けりゃ、店内も暑い。
店は狭いが、ドンブリは大きい。
店主さんの動きは豪快だが、味は繊細。
何で行列なのか解らないけど・・・。
また行きたくなる店
おそらく、化学調味料をもう一さじ入れればもっと美味しくなるラーメンだと思う。
ただ、もしそうしたら、その時点で客足は減り、行列は無くなることでしょう。
そんな・・・
繊細で、
うすあじ色な狭い店の一杯
（『ハナミズキ』 一青窈
）
ヒジが押しあたる
手を伸ばす隣り
五月のこと
どうか来てほしい
飯田橋まで来てほしい
平ザル 上げよう
豪快 メンヅクリ（麺作り）
薄味色の
狭い君の店
熱々スープがちゃんと
終わりますようにー
店と好きな味が
百年続きますようにーー
そんな・・・
百年先までこの場所で続いて欲しい店
でした。
『中華そば 高はし 』
東京都千代田区飯田橋3-11-30
最寄り駅：飯田橋
個人的評価（５点満点）： ４
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