今週
今年の劇場での映画鑑賞としては
41本目の映画 ソウルの春
(原題:서울의 봄 / 英題:12.12:THE DAY)を
観に行きました
今年は劇場での映画鑑賞が
久し振りに年間50本以上達成できそうです
以下
多少ネタバレも
書いてしまうかもしれませんので
ご注意願います
ソウルの春 は
1979年12月12日に
全斗煥元大統領を中心に起こった
粛軍クーデター(12・12軍事反乱)を
モチーフにしたフィクション映画です。
モチーフのフィクション映画とはいえ
粛軍クーデター(12・12軍事反乱)の
成功によって
全斗煥元大統領は後に
の第11・12代大統領に
就任したのだから
後味の悪い映画だろうな…
と思いながらの映画鑑賞でしたが
演じられている俳優さんや
キム・ソンス監督やスタッフの
作り手たちの気概に圧倒され
観終わった後は
何とも表現し難い
胸熱にも似たような気持ちにもなった
映画でした
映画の感想は
ご覧になった多くの方が
ブログで書かれていらっしゃるので
映画やドラマなどを
よく観るようになったきっかけを
書きたいと思います
きっかけは
ソウルの春 にも
出演されていたアン・ネサンssi が
あるトーク番組のゲストとして
出演しており
どういうトーク番組だったかは
覚えていないのですが…
赤裸々にご自身のことを
話されている番組を
偶然に観たことでした。
アン・ネサンssi は
数々のドラマに出演されており
ドラマがお好きな方は
誰もがご存じのことと思われる
俳優さんです
トーク番組では
アン・ネサンssi の
大学時代の話になり…
アン・ネサンssi は
“SKYキャッスル” のYの延世大学神学科を
ご卒業されていらっしゃるようで
優秀な学生さんでいらしたのですね。
アン・ネサンssi は
延世大学在学中に民主化運動に参加し
1988年に光州にあるアメリカ文化院内に
私製時限爆弾を
設置した容疑で拘束され
8ヶ月間収監された後
執行猶予で釈放されたそうなのです。
設置した私製時限爆弾は
何かの不具合で未爆発となり
それ故に大きな罪には
ならなかったとか。
1980年5月
全斗煥軍事政権下で起こった
光州事件は
タクシー運転手 約束は海を越えて の
光州事件です
多くの学生や市民の死傷者を出し
10日間ほどで武力によって
鎮圧されましたが
その間ずっと
アメリカ側が傍観していた
ということへの怒りで
そのようなテロ行為を
行ってしまったと
反省の言葉とともに
トーク番組で
語っておられました。
その番組を観ながら
アン・ネサンssi って
一体何歳なの
と思ったのです。
すぐにその場で検索すると
1964年12月25日生まれ
とのこと。
同世代であり
1988年に同じ学生生活を
送っていたことを知り
とても衝撃を受けました。
アン・ネサンssi が
事件を起こした1988年は
の民主化の象徴ともいわれている
9月に開催された年であり
その頃のは
バブル景気の真っ只中で
日本経済全体が好景気に沸き
多くの人が浮かれていた時代。
アルバイトで得た収入で
海外旅行をしては
お買い物を楽しんでおり
そんな平和ボケした生活を
過ごしていた頃
お隣の国 では
危険を顧みず立ち上がり
学生運動をしていただなんて
想像だにしなかったのです。
団塊の世代と呼ばれる方々が
学生だった頃の
1968~1970年の頃の
全共闘運動大学紛争のイメージしかなく
そういえば社会人時代の上長も
東大入試が中止になった年に
大学受験をした、とか話していたなぁ…
その20年後の1988年に
ではまだ学生運動が
盛んだったとは…
と本当に驚き衝撃を受けたのです。
そのトーク番組を観て以来
の民主化運動時代の
映画やドラマを観ると
いつもいつの事件なのか
年月日を確認し
その度に
その当時の自分の年齢と
当時のの様子を
思い出すようになりました。
以上のような経験がある
アン・ネサンssi が
ソウルの春 で
ファン・ジョンミンssi 演じる
チョン・ドゥグァン
(史実:全斗煥 / チョン・ドゥファン)
保安司令官側の
反乱軍(ハナ会)の
ハン・ヨング
(史実:黄永時 / ファン・ヨンシ)
第1軍団長を演じたことは
個人的には
興味深く感じました。
アン・ネサンssi の
本作品に出演についての
インタビュー記事とかがあるならば
読んでみたいです
ソウルの春 は
ファン・ジョンミンssi 演じる
チョン・ドゥグァン
(史実:全斗煥 / チョン・ドゥファン)
保安司令官は
最初から最後まで
本当にイやな奴で
心底憎たらしく思ったし
それだけ演技が上手なのですね
チョン・ウソンssi 演じる
イ・テシン
(史実:張泰玩 / チャン・テワン)
首都警備司令官は
最初から最後まで
恰好良く素敵だったけれども
必ずしも
正義が勝つわけではないところが
史実をモチーフにした
映画なのだな…と
納得せざるを得なく
決して後味が良い映画では
ありませんでしたが
とても心に残る
見応えある映画でした