Daniel Powter/Daniel Powter
テレビの画面からほんの少し流れたメロディ。
“Bad Day”のサビはすんなり耳を通り、心に入ってきた。
他にも名曲が詰まっている。
密度の濃いアルバムだ。
デビューが30代というのも、「可能性」という名の希望を感じさせる。
Led Zeppelin
Led Zeppelin IV

名曲『天国への階段』を含むアルバム。

2曲目の『ロックン・ロール』と4曲目の『天国への階段』との温度差、距離感がこのアルバムの価値を表している。

5曲目の『ミスティ・マウンテン・ポップ』の絶妙な音階も耳に残る。

ロック、ポップス、民俗音楽が融合されたアルバムである。

オフコース
We are

父がオフコースを好きで、子供の頃から車で旅行する時には、カセットから流れる小田和正の歌声で自然にオフコースを吸収していった。

「さよなら」はあのきれいなメロディが素晴らしく、すぐにオフコースの虜になった。

その他「Yes-No」などいい曲を次々と書く小田和正のセンスと、他の誰も持っていないあの透明なハイトーンボイスにますます魅了された。

高い声を持つ男性ヴォーカリストは他にもいるが、小田和正には高くても声の力が弱まらない唯一無二の武器がある。長い距離を進んでも弱まることがないレーザービームのような強い声だ。そして他の高音ヴォーカリストよりも確実にもう一段高いところまで声が出る。まさにキング・オブ・ハイトーンの称号を与えられるべき美声である。


“いい声”と“作曲能力”を兼ね備えるアーティストで小田に続くのはMr.Childrenの桜井和寿だろう。松山千春も――あの高飛車ぶりは好きになれないが――彼にしかないあの“声”と、「恋」をはじめとする曲作りの才能は、一時代を築くに相応しい天賦の才といえる。

この3人のように“きれいな声”ではないが“独特のいい声”を持ち、“作曲&作詞能力”でも群を抜く桑田佳佑も挙げないわけにはいかない。高音域、低音域両方に自分の声を持ち、広い音域を縦横無尽に動く、声の使い分けの名手・井上陽水も忘れてはいけない。彼独自の詞の世界、そして独特のメロディワークも特筆される。


話がそれてしまったので小田和正の話題に戻ろう。

音楽に関してここまで才能に恵まれているのだから、当然、音楽ひとすじかと思ってしまうが、彼は少年時代から野球に染まっていた。そして有名大学出身の勉強ができる人でもある。

天はこの男に一体、何物を与えたのだろう……。

そんなマルチ才能の持ち主・小田和正の曲で「時に愛は」(このアルバムのトップバッター)も私のお気に入りである。

KAN
KAN TREASURE COLLECTION

誰にも書けないような名曲を書くかと思えば、「えぇ?」と首をかしげるような駄作(失礼!)も結構多い不思議なアーティストである。その起伏の激しさは、人の歩む道の“山あり谷あり”にも似ている。パッとしない日常の中で、突発的に最上の喜びを与えてくれる日(素晴らしい曲)に出合う感覚──だから、KANが名曲を生み出すタイミングと、その不確定さに人は共感を持つのではないか。


KANの名をメジャーにした「愛は勝つ」はシンプルにいい曲だったし、パンチが効いていた。

その後も「すべての悲しみにさよならするために」など、いい曲を作ってきた彼だが、特に「まゆみ」のサビのメロディと全体の歌詞は後世に残すべき優れものである(……ただしタイトルは別の候補があっても良かった気がする)。この曲はサイダーのCMでも流れていた(小島聖の映像ともぴったり合っていた)から、サビを耳にしたことがある人は多いと思う。

せつない男の視点で詞を書かせたらKANは天才だ。

この曲を世に送り出しただけで、KANは偉大なるアーティストだと思う。

斉藤和義
Because

バンドマンではなく、ソロとして息の長い歌い手・斉藤和義。

シングルが大ヒットする歌手ではないが、名曲を数々世に送り出している。

好きな歌い手の一人である。

このアルバムで一番耳に残る曲は「ヘイ! Mr.アングリーマン」

──詩よりもメロディがいい。