幼き日


隣に一つ年上の女の子が住んでいた


よく遊んでいた




わたしは兄弟で一番上だけど


その子は、一番下






元気のいいわたしと


控えめなその子





ある日、その子の

お兄ちゃんお姉ちゃんも

一緒に遊んだ





ケンカしたのか

その子だけ

お母さんの方に行ってしまった



お兄ちゃんとお姉ちゃんは

落とし穴を作っていた

わたしも手伝って作った

みんなで

その子を落とす作戦だ







わたしは帰る時に

その子のお母さんに言った

「あそこに落とし穴があるから気をつけて」











その子の家には

おばあちゃんがいた




わたしは帰る時いつも

「まかせたよー」

と言った





おばあちゃんは

「まかせとけー」

と言った







わたしが又来るまで

その子を任せたよ




という意味だった













まだ、幼稚園にも行ってなかった頃の話