一日一笑。手元にある本を、近くにしたり遠くにしたり。小さい字が、み、見ない(´-ω-`)老眼だね!とめでございます(笑)



実家で宅急便の受け取りを頼まれて、久々に実家に行ったとき、私はいつも宝探しをしています

何年も開けられることのなかった茶箪笥の小さな引き出しから、革製の小さなポーチを発掘

何が入ってるのかとチャックをジーッと下ろしたら、濃紺の高そうな紐のついたキラリと光る、丸い銀色のものが入っておりました

紐を手繰り寄せると、、おや、まさかの懐中時計

はて?誰のだろう?

時を刻むのを忘れてしまったように、ネジを回しても揺すっても、うんともすんとも動きません。電池切れかな?針が動く音が聴いてみたい、、

宅急便を受け取って、うずうずしながらズボンのポケットに懐中時計を入れて、母のいるところへ

これ、誰の?

お父さん。おじいちゃんからもらったんだよ。懐かしいね

へー(・Д・)知らなんだ

家族が使っているのを一度も見たことがなかったので、私におくれと母に言いました

今どき、懐中時計だなんて(笑)もらえば?

母は奇特なおかしな娘だと呆れていましたが、私は内心とてもウキウキしていました*\(^o^)/*

不思議の国のアリスに出てくる白いうさぎが、懐中時計を持ってバタバタ走り回っている姿を見たときから、ずっと欲しかったんですもの!

早速、その足で駅前の時計屋さんに向かい、電池交換をお願いして、待つこと数時間

再び動く可能性があるかどうかも分からなかったけど、とにかく直したかった。直してあげたかった

はい、ちゃんと動きましたよ。中の部品もとてもキレイでした。大事にされてたんですね

ありがとうございます!

ずっと放ったらかしにしてました!とは言えるはずもなく、笑ってごまかしながらそのピカピカの懐中時計をそっと耳に当てました

ヒンヤリしたガラスの奥から音が聞こえます

ピンッピンッピンッ

極細の黒い秒針が律儀に規則正しく時を刻むリズムは、まるで心臓の鼓動のようでした

なんか、、じーちゃんが生き返ったみたい(*´꒳`*)

子供の頃、家族で田舎に帰省すると、真っ白なラクダ姿で仁王立ちしてNHKしか見せてくれず

庭にある小さな池の小さなコンクリートの石橋に乗ると、いつも縁側から「そこで何しょっとかー!」と閻魔の形相で怒ってばかり

短髪ゲジゲジ眉毛の西郷さんみたいなガタイのいい人だったけど、、おっかね〜なぁと思っていたけれど、、

壊さないように、大事にするからね

小さなじーちゃんをポケットに忍ばせてルンルン歩いてる自分が

ちょっとだけ誇らしくなりました

今何時?そーね、3時ぃ(笑)