一日一笑。魔法使いと王子様は、とめのドレスを4回も着替えるチャンスを与えてくれました。とめでございます(笑)


とめさんの「お猫さまさま」-2012110422000002.jpg とめさんの「お猫さまさま」-2012110422000001.jpg

元に戻った座席とステージ

あっという間に片づけ終わった空間を見て、ホントに夢を見ているような気分でした

お祭りが消えちゃった…
【好きだからできること】

とめが小学校の卒業アルバムに書いた夢は「女優さん」でした(笑)

1982年。新宿厚生年金会館でやっていた、女優の島田歌穂さんの初舞台、ミュージカル「シンデレラ」を観て、ものすごい衝撃を受けました

スポットライトを浴びた歌穂さんのキラキラした瞳と、舞台を端から端まで走り回り、汗をビッショリかきながら全力で笑顔で歌い踊る俳優さんたち

鳥肌が立つほど感動しました

会場はオシャレなお出かけ服を着た親子ばかり。私と母は、新宿に赤いジャージ姿で観に行った田舎者

何あれ~ダサい!近寄るなと冷笑と針のような視線をたくさん受けましたが、私は全然嫌じゃなかった

仕事で忙しかった母を独り占めにして、二人だけで観に行った初めてのお芝居。今でも実家にパンフレットが残っています

シンデレラだって、最初の洋服はボロボロなんだもの!ジャージだっていいじゃない…

お金持ちではなかったけれど、オシャレよりミュージカルが大好きでした

生まれて初めて劇場で観たお芝居が、このシンデレラだったから良かったんです

いつか魔法使いのおばあさんが現れて、私もシンデレラに変身するんだと本気で思っていました

でも現実は全く違っていて、同級生に村八分にされ、言葉でいじめられたブスでデブ

憧れの演劇部に入ったものの、頭が悪い上に台詞もろくに覚えられず、リズム感ゼロで歌もダンスも演技も下手くそ…

緊張すると台詞は吹っ飛び、稽古にもならない

呆れた大人や友達に「センスがない」「好きだけじゃ夢は叶わない」と言われ、小学生で最初の夢を諦めました

…あの頃は若かった(笑)

でも、あれから三十年近い月日が経ったいま、

まさか猫に変身してステージに立つとは夢にも思いませんでした

女優さんではないけれど、お客さんを楽しませる猫になれた

それはまさに奇跡でした

ゲストのミュージシャンとコラボしながら踊ったり、閉会式で突然、来賓の代役を任せられ、みんなを驚かせたり(笑)

熱いライトが毛皮にガンガン当たるステージの上で、汗ビッショリダクダクになりながら、

フィナーレでたくさんのお客さんの見守る前で、シアターキューブリックのみんなの歌う歌に合わせて一緒に踊ったとき

うわぁ!夢が叶った!O(≧∇≦)O !!

本当に毛が逆立つほど(鳥肌が立つほど)感動しました

実はあのとき…

誰にも言いませんでしたが、とめマスクの下で踊りながら泣いていました(笑)

声が出ないように、マスクの紐をグッと強く噛みながら、天使の姿でボロボロ泣いていました

汗なのか涙なのか分からないくらいに、本当に嬉しかったから

初日は、お祭りを意識して、今までとめりながら使い続けたとめハチマキと、前日に阿佐ヶ谷の呉服店で買った赤い上等の祭ハッピ

2日目は、猫グッズ販売店CARAの割烹着と「シアターキューブリック応援団」の手作りタスキ、耳にはLOVEの文字入りピンクはちまき

3日目は、ピンクのエプロンに造花の100均紅葉をちりばめ、今まで出逢った人たちからもらった缶バッジをつけて、ポケットには木の子猫を仕込んで(笑)オレンジのパウスカートで秋仕様に

千秋楽の4日目は、キューピッドガールズのキューピッドを意識して天使の輪と天使の羽、

そして、着るときにいきなり裂けたキンキラドレスに代わって、急遽ピンクのパウスカートに着てきた自前の白いキャミソールと、紅葉のブローチ

首周辺がボコボコして可愛くないので、錦糸町のマルエツに自転車で買いに行った、もこもこスカーフでそれを隠して(笑)

毎日熱心に観劇するお客さんもいるんだろうなぁ…俳優さんやスタッフさんたちも、公演の折り返し地点に来て心身共にキツいだろうなぁ…

あれやこれや考えて、じゃあみんなが元気になるように、楽しんでもらおう!と4日間毎日、衣装を替えました

お金もそれなりにかかったし、衣装を運ぶのもかさばって大変だったけど、たった4日間だけど、いま、とめのできることを全力で一生懸命やりました

キューブリックとお客さんを盛り上げるパフォーマーとして、自分にできることは何か、とことん考えながら過ごしました

ギューッとめいいっぱい連続ハグする着ぐるみなんていない!肉球手袋をはずして、お客さんに貸し出す猫なんていない(笑)

普通のゲストは時間で帰る。でも、私は普通の猫じゃな~い!

キューブリックのみんなと同じ時間に出動して、みんなと同じ時間に帰宅する

みんなアルバイトや夜勤をしたりしながら、生活のほとんどを捧げながら、大好きなお芝居でお客さんを楽しませ喜ばせているんです

吊革に捕まって立ちながら寝てたり…体調を崩したり、ケガしたり。そんな姿を真横で見ていて、頑張らないわけにいかないじゃないですか

猫が全力で応援すると決めたら、最初から最後まで応援するのは当たり前(笑)

何よりみんなと同じ空間、時間を過ごしたかったから

お芝居の最初と最後を、舞台の裏側、舞台や俳優という仕事を知りたかったから帰りたくなかった

この4日間が、夢を打ち砕かれた小学生のときのとめを優しくハグするように救ってくれました

何にもできない・誰の役にも立てないダメ人間を、何かできる・誰かに笑顔を届けられる猫にしてくれました

長い間、過去のトラウマでずっと苦しんできたけれど、いまを全力で一生懸命生きようとすれば、

その瞬間にトラウマは、虎と馬になり(笑)変身することによって、力強く素早く動けるようになりました

とめもこのときだけは気持ちが役者さんみたいになっていた気がします(笑)

まだ完全ではないかもしれないけれど、前よりも確実に心が回復してきているのは事実です

シアターキューブリックのみんなは、とめにとって魔法使いであり王子様

乗って通った総武線が、カボチャの馬車

公演場所の錦糸町・すみだパークスタジオ倉が、王子様のいるお城で舞踏会

東京スカイツリーが、12時を知らせる時計台だったのかもしれません

じゃあ、とめは主役のシンデレラなの?

いいえ、とめは通販の三毛猫

主役はシアターキューブリックのみんなとお客さんです