一日一哀。人間の醜さと優しさの間で、小さな死を見つめました。とめでございます(泣)




今度生まれ変わったときは、うちの猫になるんだよ


天国にちゃんと行けますように


とめさんの「お猫さまさま」-P1010577.jpg

銀行の前でした


泣きそうでした


小さなグレーの猫が車にひかれて死んでいました


目の前は大通りで交通量が多く、自動車やバス、バイクなどがひっきりなしに走っています


車にひかれる度に小さな身体がバウンドしました


避けて通る車もいましたが、ほとんどはその上を知らん顔して走っていきました


歩道を歩く人も数人気づいていましたが、誰も足を止めて何かをしようとする人はいませんでした


私は放っておけず、何とかしたくて、思わず母に電話をしました


「銀行の前で猫がひかれてる」


「ビニール袋かなんかあったら入れておいで。」


「道路の真ん中にいて何度も潰されて…一人じゃ助けられん。でも、助けてあげたい。」


「かわいそうに…わかった。待ってて」


しばらくすると、黒い大きな紙袋と淡いピンクのTシャツを持って母がやってきました


青信号でも構わず前に出ようとする母


車がビュンビュン走ってくるから危ないよ!と叫ぶ私


二人でタイミングをはかります


信号が赤になって、その隙に一緒に道路の真ん中まで走っていきました


私は車が走ってくる方向に手をあげながら


母はペチャンコになった子猫に駆け寄り、急いでTシャツで包むと、両腕に抱えて歩道に戻ります


Tシャツはすぐに赤い血で染まり、頭は完全につぶれていて顔がなくなっていました


まだ生後2ヶ月くらいの子猫でした

母と私は人目をはばからず、子猫を家に連れて帰りました


「身体が温かいから、まだひかれてそんなに時間は経っていないと思う」


私は花を買いに走り、線香などを仏壇から持ってきました


母はその間に、空き箱に可愛いタオルを敷いて、遺体を入れて、


買ってきた花を中に詰めて、カリカリ煮干しなどの餌、線香、ロウソクを入れて…


母の日にもらった紫陽花を切り落として入れて


キレイなピンクの包装紙に包んでリボンをして、飾り花をさして、準備ができました


私はその様子を見守りながら、清掃事務所に引き取ってもらう手配をしました


「踏まれて痛かったねぇ…迷わず天国に行けますように…」


二人で手を合わせました


その間、不思議なことに、うちの猫たちは外から全員帰ってきて、一緒に見送りに参加しました


そして、箱のそばに寄ってきて、においを嗅いで別れの挨拶をしました


内猫でも外猫でも野良猫でも、最期は全員で見送る…これがとめ家のお別れの儀式


福島空港のイベントのとき、ホテルの前で猫が死んでいて、助けられなかったときのことを母に話していたので


「あんたがそのときのことを思い出して、猫の前で右往左往しているのが見えるようだった。」


「うちの猫たちの代わりになってくれたと思ってちゃんとお世話してあげなきゃね。あんたが見つけたのもきっとご縁があったんだよ。」


事故に遭って亡くなった猫たちを、同じように何度も見送ってきた母


やっぱりあなたはすごい人だ


二人で外階段に腰を下ろして、清掃事務所のトラックが来るのを待っていました

30分もしないうちにトラックが来ました。キレイな菓子折りのようになった子猫を手渡します


「猫が大好きなんです。5匹飼ってるんです。だから放っておけなくて。」


おじさんは分かりましたと、空っぽの荷台に子猫をそっと積みました


「よろしくお願いします」


手を合わせ( ̄人 ̄)トラックが見えなくなるまでお辞儀をしました


近所の子供たちは、無邪気にマイブームのダンゴムシをたくさん集めてきて見せてくれました


気持ち悪い( ̄▽ ̄;)手のひらでワラワラしています(笑)


母は子供も大好きです


一人の男の子がクワガタの幼虫らしきものを見つけると、


大きいダンゴムシもいるよ。植木鉢の下にいろいろいるから持ち上げて見てごらん


ビニール袋、これに土を入れて持っていきなさい


またいらっしゃい。お勉強がんばってね


さっきのことが何事もなかったように笑って子供の相手をしていました


私は母の娘でよかった。そんな母を心から尊敬しています