ちょっと前まで日本では
「あなたはどう思っているの?」
という問いはあまりされてこなかった。
小さい頃から
「どうしたいの?」よりも
「こうしなさい。」
「ああしなさい。」
「これはやっては駄目。」
「そんな事言っては駄目。」
「親や教師の言うことを聞きなさい。」
等の指示を沢山受けてきた。
指示ばっかり受けてきたから、
自分はどう感じているのか。
自分はどう思っているのか。
自分はどう考えているのか。
自分はどうしたいのか。
どんどんわからなくなる。
そもそも、
誰も私の話しを聞いてくれない。
だから、
どんどん話さなくなる。
そして、更に
自分がわからなくなる。
私が初めてカウンセリングを受けたとき
自分の感情を
こんなにも聞いてくれる人がいるんだ。
と、感動したことを覚えている。
聞いてもらうだけでも
十分嬉しかった。
私の為に、
時間と労力を提供してくれたのが
本当に嬉しかった。
そして、
私のぐちゃぐちゃの話しを
まとめてくれて、
何に悩んているのか
明確にしてくれて、
そして、
解決策を一緒に考えてくれた。
嬉しかった。
救われたと思った。
一回のカウンセリングで
全ての問題が解決!
とはならなかったけど、
これをきっかけに
自分のことを知りたいと思った。
あれから随分長い時間が経過した。
相変わらずグルグルしてたり
めちゃくちゃになったりもしている。
同じことをやっていたりして
落ち込むこともある。
でも、そんな中でも
ちゃんと私の話しを聞いてくれる人がいて、
そこ、おかしいよ!
ちょっと、勘違いしているよ!
すぐに問題をすり替えて、
自分から逃げてるよ!
こんな逃げ癖があるよ!
と、耳の痛いことを言い続けてくれる
有り難い人がいる。
私もそういう存在でいたい。
私もそういう存在になりたい。
そして、私のように
ぐるぐる、ぐちゃぐちゃ、ぼろぼろに
なってしまった
かつての私の様な人の話しを、
ちゃんと正面から聴く人になりたい。