うちの母親。。。
若い頃からずっと、「しっかり者」でした。
自分の父が他界した後、
家計を一身に背負い
結婚してからは、家族を引き受け
ずっとずっと、「しっかり者」でした。
規則正しい生活を送り
趣味も多彩で、日本画描いたり
書道免許取ったり、編み物したり
社交ダンスやスイミング・・・
年老いてからは、毎日
時間を決めてウォーキング。。。
そんな母親でした。
でも、父親が他界してしまってから
急に人が変わったように
動かない人になっていきました。
そして・・・とうとう・・・
呆けてしまいました。
あれ？
母親って「しっかり者」だったよね？
いつも前を向いて
誰からも頼られて
でも、
誰にも甘えず愚痴も言わず
自分で決めたルールを守って
孤独にも負けないように
見えていた・・・強がっていた
そんな母親。
私は母親の変わってしまった姿を
受け入れる事ができませんでした。
でも・・・
「母親の本当の姿はこっちだった」
死んでから気付きました。
最近、私の周りで
似たようなことが起きています。
あんなに元気で
還暦を越えても颯爽としていたのに
一つのことをきっかけに
ガタガタと崩れていった人がいます。
硬くて太い木に、ほんの少しでも
小さな亀裂が入ってしまうと・・
突風が吹いた途端に
あっけなくボキッて折れてしまう。
そんな感じ。。。
あんなにしっかりしている様に
見えていたのに・・・
反対に、普段から
日常の小さな愚痴や不満を
グチグチと小出しにしてたり
他人にちゃっかり甘えられる人って
少々の出来事があっても
どんな突風が吹いても
飄々と風にたなびいてる柳みたいに
しれしれと生き残る。。。。。
人の生き方は様々。
私は長い間、母親の生き方に習って
「しっかりしなくちゃ！」
「人に頼らないで生きていこう」
って、やってきた。
違う生き方がしたくても
今でも、なかなか抜けきれずに
「しっかり！」「きっちり！」が
私の生き方のベースになっている。
でも、柳の様に
「しなやかに」
でも
「したたかに」
生きる方法を身につけたい！
と、切実に思う今日この頃。
１年を終えようとしている
師走のこんな時期に
こんな事をつらつらと
考えております。
あなたは強く見られ人？
それとも？