「この暗闇の海のような平原。
 そこに灯るひとつひとつの灯火は、
 人間の心という奇跡が
 存在することを示している」


これもサンテグジュペリの書いた一節。


闇夜に聞こえる静かな波の音にどれだけ怯えただろうか。
真っ暗な海の彼方はまして一層漆黒に違いない。


ただ

「星が光って見えるのは、
 誰もがいつか、
 じぶんの星に
 帰っていけるためなのかな」

とまた彼は言った。


目の前の海が真っ暗でも、
空を見上げれば一点一点の星がそこにはあった。



死と常に向き合いながら続けた飛行船に乗り続けた先に、
彼は戻らぬ人となった。


きっと地上よりも雲よりもはるかに高い場所から彼がみていた星空には、
恐怖以上の美しさがあったんだろう。



$5udaのブログ-灯火
夜の地上からみえた灯火


2013.3.11