オランダ移住のメリット&デメリット〜メリット編 | 英語できない手に職もないパパ&村上家の5姉妹 オランダ移住物語

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2016年10月いきなりオランダ移住した一家の奮闘記第3章

オランダ移住をオススメするからには、オランダ移住のメリットだけでなく、デメリットもきちんとお伝えしなければフェアじゃないってもんです。

ただこれはもう年齢、性別、人数、目的、予算、仕事、タイミングなど様々な要因とそれぞれの置かれている状況によってもまったく異なることだと思いますので、あくまでたかだかまだ4年足らずしかオランダに住んでおらず、言語も扱えず、対してオランダ人や現地人と交流もない僕独自の視点だということをご了承下さい(笑)

ということで、まずはオランダ移住をした際の僕が思うメリットから挙げていきたいと思います。


●オランダ移住のメリット

(by 英語できない手に職もないパパ版)

☆その1 生活レベルが上がる(気がするw)

日本とオランダは国の成り立ち、文化なども大きく異なる為、町の雰囲気や建物等の見た目なども大きく異なります。

身体的に小さな日本人に対し、世界一高身長のオランダ人の住まいは、天井が高く、リビングの間取りが広かったり、物理的スペースに余裕があるように感じられ、それに比例するかの様に家賃も高いのですが、それに見合った満足感を得られることも多いように思います。

初めてオランダで賃貸物件を借りる時は日本円の感覚だと高過ぎると思ってしまいがちですが、住み始めると納得する傾向にあると思います。

貨幣価値や人件費などもオランダの方が高いので、それに慣れていき、ある種、強制的に生活レベルがが引き上げられ、広い空間や自然環境が身近にあったりで、それが精神的な解放感を引き起こす、そんなイメージです。

実際に我々含め、周りの日本人の特にご家族で移住された方々は生活の満足度が高くなったのではないかと思います。

まあそもそも好んでオランダに移住した場合、その選択が自分にとって正解だったと思いたいのが人間だと思うので、オランダの良いところに目が行きがちで多少の欠点も受け入れられるというカラクリなんだとも思います。付き合いたての恋人みたいな(笑)


☆その2 ヨーロッパに住むということ

オランダに限らずヨーロッパの街並みはゲーム・ドラクエ(ドラゴンクエスト)の世界観だったり、ディズニーランド等のテーマパークのメインストリートの様な洋式美溢れる外観が多く、そんな視覚の中で生活するというのは日本人にとってはある種、特別感を感じることができると思います。

 



日本とオランダは飛行機で約11時間半、時差8時間(夏期間は7時間)と物理的な距離があり、約半日で全く別世界にトリップでき、テーマパーク内で生活しているような、そんなワクワク感を抱く時間が長くなると言っても過言ではないかもしれません。

外国に行くには海を越えないといけない島国日本に対し、ヨーロッパは陸続きな為、EU圏内であれば国境は日本の県境の様な感覚でお手軽に隣国を訪れることが出来るのも魅力の一つだと思います。

ドイツ、ベルギー、フランスは車で日帰りも可能ですし、がんばればスペイン、イタリア、オーストリア、ポーランド、チェコ、そしてイギリス等へも車で行けてしまい、一気にヨーロッパ旅行を満喫出来るというのも旅行好きの方にはメリットに感じると思います。

現在はコロナの影響で越境や旅行自体、慎重にならざるを得ない状況だとは思いますが。


☆その3 新たなビジネスの可能性

オランダは2020年現在、約9000人ちょっとの日本人が住んでいるそうです。
オランダの人口約1700万人の中の約2%にも満たない人数ということは見方によっては日本人であるというだけでオランダでは希少な存在になれるという側面もあります。

僕のドライバーサービスの様に、一見日本人が日本人を車で送迎したり荷物を運ぶという、車さえ運転出来れば誰でも可能できそうなことが、オランダでは唯一無二の希少価値が生まれ、それで食べて行ける程のビジネスに発展するというミラクルが生まれたりする場合があると言えます。(もちろん食べていけるようになるまでには様々な営業努力を重ねましたが。)

また、日本人経営のラーメン屋さんなど、近年増えて来たとは言え、オランダではまだ十数軒(2020年7月現在)しかありませんし、日本ではお馴染みのうどん、そば、カレー、牛丼みたいなも

のが食べられるお店もほとんどありません。(2020年8月現在)


美味しくバラエティに富んだ日本食は世界でも認知されており、資金と勇気があれば日本食ビジネスで成功する確率も高いと言えるかもしれません。(もちろん何でも当たるという訳ではありませんし、継続していくことは相当な努力や計画が必要なのと、そもそも心底本気でないと何事も続けることは出来ないと思いますが。)

まだまだオランダにないサービスはひょっとすると大当たりする可能性もあるし、全く振るわない可能性もあるのはもちろんですが、まだまだデータがないものに挑戦する楽しみがそこにはあると思います。

正にやったもん勝ちの世界だとも言えるかもしれません。


☆その4 子供の教育環境が日本と違う

これは僕も娘達の成長を通して時々発信させて頂いていますが、日本の横並び・暗記・偏差値教育に比べて、個々に特化したのびのび子供らしくをモットーとしたある種のゆとり教育で、偏差値や受験の概念がなく、もちろん塾もない、夏休みの宿題もない。

義務教育は18歳までで、外国人であっても教育費はほぼ無償なので、子沢山の我が家にとっても非常に魅力的です。

加えて、子供がいかにリラックス出来るかを重視した教育環境で、幸福な大人になっていく為の教育とも言い換えられるかもしれませんが、角度を変えるとデメリットな部分もあるかもしれません。

 



周りに合わせたり我慢をする局面が少ない子供時代を過ごすと自己肯定感の高い人間になるのでしょうが、逆に協調性がなく納期や締切に弱い人間になる可能性が高いという側面もあるようです。

隣の芝生は青いとはよく言ったもので、全く違った環境などは良く見えてしまうのも事実です。

知識を増やしたりバランス良く知見を広げるという教育で言うと圧倒的に日本の教育の方が優れていると思いますし、団体競技やチーム力を養うのも完全に日本の方が勝っていると思いますが、要はやはりその子の性質に合うか合わないかに尽きるのかもしれません。

どちらがいいというのは、これまたその時々のそれぞれの家庭の状況や子供の性格などに寄るところでしょう。

教育環境に関してはデメリットの方でも掘り下げたいと思います。


☆その5 腰痛が治る?!

これは個人的な要素強めですが、オランダ(ヨーロッパ)は完全洋式な為、地べたに座ることが皆無なので、腰痛がマシになりました。


これは日本の行きつけの整体師の先生に教えてもらったのですが、洋式のイスとテーブルスタイルは和式の地べたに座るスタイルに比べて圧倒的に腰への負担が少ないそうです。

確かに家具屋さんでも日本のような低いテーブルは扱っていないように思います。
(深く体が沈んでしまうソファー等は要注意です。)

オランダ移住して腰痛がかなり回復し、嬉しい副産物として大いに助かっています。


☆その6 幸福度が上がる?!

オランダは一定の条件下では大麻や売春が合法なのは有名ですが、他に日本と比べて大きく違う代表的な事柄に同性婚や安楽死を認めていたり、あまり詳しくないのですがベジタリアンやヴィーガンなどの食の嗜好に対しての選択肢も非常に多かったり、日本しか知らないと新鮮に感じる習慣の違いも多いです。

 



仕事に対する考え方も日本人とは大きく異なり、与えられた仕事に対して誇りを持ちつつ、しかし自分や家族の時間が最優先で、休憩を重んじ、長期休暇は確か義務付けられていたり、利権などもほとんど存在しないような(これは個人的に強く感じています。)ストレスフリーな働き方を実施出来る社会が構築されているように思います。

こういった環境下にいると周りに釣られるようにストレスが軽減し、自分の為の時間や家族と過ごす時間が増え、周りの目も気にならなくなり、安眠でき、必然的に幸福度が上がるのではないかと思います。

実際周りのオランダ移住された日本人の方々の大半は、移住して良かったと思っている方が圧倒的に多いのではないかと感じていますし、期間限定で駐在されている方々からも、オランダ生活はとても素晴らしかったという声をよく聞きます。


☆その7 世界が広がる

これは全てのメリットに隣接することかもしれません。


オランダ(海外)へ移住すると否応なしに自分が生まれ育った国との違いを体感することになり、それは自分の中の世界が広がることに他ならず、世界が広がれば様々な角度の視点が持てたり、多様性を育むことに繋がり、人生が豊かになるということは一度きりの短い時間が素晴らしいものになる、つまりは大きなメリットだと言えると思います。

 



ということで長くなってしまいましたので、デメリット編は次のブログにしたいと思います。

あと一つ、再三述べているように英語できない手に職もない現在46歳のちんちくりんなおっちゃんである私の個人的な視点であり、解釈はあくまで人それぞれですので、ご参考までに。