普通にお勤めをしている中で、うつ病が発症すると、例外なく"業務に支障をきたす局面"に出くわします。
そのため、不本意ながらも会社(学校なども)といった"自分が所属している社会"から退かないといけない状況に
陥った方々も多いかと思います。
私が現在勤めている会社は、そういった"退く"決断を迫られることもなかったので、幸いにも仕事を続けることが出来ています。
しかし、上司や同僚へのカミングアウトや役員との面談、長期休暇の要請などがあったため、社内での体面はボロボロでした。正直、どんな結果になっても「どうでもいいや」と思っていました。
「(良い意味で)うつ病である出来ない自分」を認められていたので、なすがままの状況を受け入れられる精神状態でした。本音は極度に不安でしたが・・・
何はともあれ、自分自身で上司や同僚と調整をしながら、自分から仕事を続けられる環境作りをしましたし、会社側でもそのような環境作りを許してくれたことは本当に助かりました。
もちろん、うつ病を患っている方々の中には、私のように出来る環境でなかった方もいらっしゃるかと思います。
ただ、足かけ2年近く(本当はもっと長いのだと思いますが、その話は別の機会に)うつ病と付き合って思ったことがあります。
「罹患している者は、自分のことで手いっぱい」
これは他の精神的な病を抱えている方々にも共通するのかもしれないですが、本人は本気で"イッパイイッパイ"です。
ストレスを適当に処理出来ていた健常だった自分を振り返ってみると、圧倒的にストレスの処理が下手くそです。というよりも、根本的に処理機能が活動しているのかが疑問です。
いずれにせよ、私のように障害者自立支援法を受けながら、社会生活を送っておられる方々も多くいらっしゃるかと思いますが、ひとつ切に思う事があります。
「社会生活を送れている方々、反対にうまく送れていない方々問わずに、"それでも日々を生きていく"ことがどれだけ大変な行為なのか」を・・・
精神的健常者の方々で「生きるのが大変なの当たり前」と思われるのも、重々承知してます。
しかしながら、日常的に襲ってくる悲観と絶望感の中に生きて、気を許せばすぐに"死"が歩み寄ってきそうな世界を生きるという意味で、大変だということをご理解いただければと思います。