参議院選挙の期日前投票が始まります。
知っての通り参院選は議席の半分を入れ替える形で、3年に1度選挙が有り任期は6年。
原則解散選挙は無く、今回当選する議員は6年は無条件に安泰です。
各党、党の大御所どころか、事もあろうに現職の国会議員や内閣の連中までもが応援演説で全国を飛び回る。
いついかなる時でも国政を、国会を第一としなければいけないのに、そんな事そっちのけで選挙一色です。
正直なところ、その時点でコイツら全部辞任しやがれ!バカヤロウ!お前の仕事はそれじゃねぇ!!
そう言いたくなります。
そんな中でも先先代の総理大臣安倍晋三は、今も誇らしげに「悪夢の民主党云々」とアホみたいに言い続けています。
その言葉を聞くたびに、政権与党の質が見えて来ます。
1947年に敗戦から日本国憲法が制定され、現在の民主主義に成ったのは説明要らずと思いますが、その間の内閣とはどの様な物だったのか?
戦後75年に成ろうとする間、この国の内閣の変革はどの様な物だったのでしょう?
1947〜1951年
GHQの占領下内閣だったので、ここは置いておいても良いでしょう。
1952〜1954年
自由党(後の自民党)
1954〜1955年
日本民主党(後の自民党)
1955〜1993年
自由民主党
1993〜1994年
野党連合
1994〜1996年
自民連合
1996〜2009年
自由民主党
2009〜2012年
民主党 (安倍晋三が楽しげに悪夢、悪夢と言い張る期間)
2012〜2022年現在
自由民主党
この一覧で分かる様に約70年の間、自民党が与党で無かった期間は僅か4年足らずです。
66年間に渡り自民党の一党支配…
そう言っても言い過ぎでは無いですね。
年単位で見ると長い話で実感持ちにくいです。
ここで70年という日々を、35日の夏休みとして考えてみましょう。
7/28〜8/31日の話と想定した時
7/28〜8/16日迄は自民党
8/17日は野党連合
8/18〜8/25日は自民党
8/26〜8/27日の午前中迄は民主党
8/27の午後から8/31迄は自民党って事になります。
35日の夏休みの間に、自民党以外が政権を取ったのは、僅か2日半しか無いんですね。
与党のお偉方は野党批判の時に、今苦しいのは僅か1日半の民主の責任だと、今も(特に安倍晋三は)言い続けています。
仮に今の苦しさを夏休みの宿題と置き換えた時、8/31に宿題が終わってないのは、8/26と27日の午前中にだらけたからだ!
だからその日が悪いので、今の俺のせいでは無い!
そう言い張ったとしたらどうだろう?
お前はバカか?!と一蹴され、ゲンコツを貰うだろう。
言ってみればその程度の話だったりします。
そしてその1日半の間に、不幸にも東日本大震災と原発事故が起きてしまいます…
原発事故に対する事が真に正しかったのか?
それは今でも東電が口をつぐむ部分があるので、全てが完全に赤裸々に公開されたわけでは無いので、そこの良し悪しを論ずるのは論外でしょう。
間違いない!と断言する部分があるとすれば、津波の危険も電源喪失の懸念も国会という場で指摘されたにも関わらず、安倍晋三が「電源喪失はあり得ない!」そう一蹴し対策を講じなかった影響は多大に有ったのは間違いないと思います。
これはググれば映像でもすぐ見つかるので、フェイク云々と言い出したらかなりアレですね。
そんな日本史はどころか世界史でも大事な出来事が、民主党の印象を悪くする事に、大きく占めています。
グダグダっと書き連ねましたが…
何を言いたいのか?と言われますと…
どの政党を支持し、どの政治家に1票を投じるのか?は、個人の完全なる自由です。
そこに、この政党や、この候補者に入れよう!と周りを巻き込むのはナンセンスで間違いです。
自分の目で見、自分の耳で聞き、自分で考え、自分の心に従う事以外は、あってはならない事です。
ただ…その時に、ここに任して良いのか?
その様に疑問を持つのは、とてもとても大事な事です。
その上で選択をして欲しいのです。
近年の安倍政権・菅政権、そして現在の岸田政権で不満を持たれる人達に、時々聞く言葉が有ります。
自民党を支持したが、安倍・菅・岸田を支持したわけじゃない!
だからダラダラと不満を言うんだ!
その様な声を何度となく聞きます。
でもね…それは筋違いなんですよ。
大統領制とは違い、総理大臣を国民が直接選ぶ事は出来ません。
支持されて政権を取った政党の、言わば好き勝手に任命出来るのが総理大臣です。
その政党に支持することは、その総理を支持した事と同列なのです。
特に任期下で選挙に突入し再選した安倍政権は、その様なシステムは承知の話なので、自民党を支持したが安倍晋三を支持した訳では無い…
その様に言うとしたら、本当にどうかしてます。
今回の選挙で現与党安泰になるのか?
ねじれ国会となるのか?
今の時点ではなんとも言えません。
ただ私は、ねじれ国会はある意味で正しい姿だと思っています。
よくねじれ国会では何も決まらぬ…
その様に言われますが、本当に必要な事は過去のねじれ国会でも、キチンと決まり続けています。
言い返せば目立つ事は出来ないが、無駄な事もしない期間だと言えます。
出来ることなら、私の言葉にも疑問を持って貰いたい。
私の言葉だけでなく、誰の言葉にも疑問を持ってもらいたい。
選挙と言うのは、国の舵取りをする人達が、何をして来て、何をしてしまったのか?
それを見つめ直す機会でも有ります。
再三繰り返す当たり前の事ですが…
人に惑わされず
自分の目で見て
自分の耳で聞き
自分で考え
自分の心に従って下さい
誰の為でもない、自分自身の為のことです。