患者さんによって健康に対する意識はかなり異なります。
定期的に人間ドックや健康診断を受けている方がいらっしゃる一方、今まで1度も健康診断を受けていないという人もいます。
その中には高血圧を放置している人も含まれます。

先日、一度も血圧をチェックしたことのない中年のガッチリした男性が来院したので血圧をチェックしたところ、収縮期圧が180㎜Hgでした。
鍼灸治療をせずに内科を受診していただき、降圧剤が処方されました。
血圧が落ち着いたところ(収縮期圧150-160㎜Hg)で治療を開始しました。

血圧がかなり高い場合、鍼灸治療で血圧が下がる場合もあります。
しかし場合によっては血圧が上昇し、脳卒中を起こすリスクもあります。
血圧はストレスで上昇すると言われ、待たされたり、恐怖心(鍼に対する)があったりすると上昇する可能性があります。
ストレスで多少血圧が上がっても問題ないレベルまで血圧を下げて鍼灸治療を行うことをお勧めします。