置鍼法を行っている鍼灸師の方はかなり多いと思います。
置鍼法を行うことの是非についてお伝えしたいと思います。

置鍼法を行うことのメリットとしては以下のことが挙げられます。
・手技鍼に比べて刺激が弱いので、鍼治療に慣れていない人にも行える。
・刺激量の調節をし易い。
・治療をした感覚(満足感)を出しやすい。

逆に置鍼法を行うことのデメリットとしては以下のことが挙げられます。
・何ヶ所も置鍼をすると治療時間が延長し易い。
・何ヶ所も置鍼をすると刺激量が増加し易い。
・鍼の抜き忘れリスクが生じる。

置鍼法は取り入れやすい治療法である一方、置鍼法ばかりに頼ると、手技鍼が疎かになる恐れもあります。

私は現在置鍼する部位は1ヶ所のみにしています。
目的は鎮痛のことが多いです。

もし、患者さんが訴えている部位に置鍼をするという方法が習慣になっている場合は、一度別のやり方(手技鍼・遠隔取穴など)で治療されることをお勧めします。
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*五枢会治療セミナー
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