中小企業の兵法(4) ~何のために経営をしているのですか? | 専門家と学ぶ経営支援セミナー@中目黒

中小企業の兵法(4) ~何のために経営をしているのですか?


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こんにちは、今井です。



統帥綱領の3番目の項目です。
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作戦指導の本旨は、攻勢をもって速やかに敵軍の戦力を撃滅するにあり。
これがため、迅速なる集中、溌剌たる機動および果敢なる殲滅戦は特にとうとぶところとす。
状況により、作戦上の要求もしくは政略上の考慮にもとづき、速やかに必要の地域を占領するために作戦を指導すべき場合あり。
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これを、現在の中小企業向けに読み替えてみました。
ビジネスでどう使うかということを主眼に置いた、意訳です。
ですので、厳密な読み替えではありませんが、そこはご容赦くださいね。



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企業を経営する上で忘れてはいけないことは、より早く、お客様に自社の商品やサービスを評価し得もらい、業界内のシェアを獲得し、売上や利益を上げていくことがあります。


そのため、営業活動は狙った場所に資源を集中させ、どんどん動き回って、いろいろな人に会って、自分たちの商品やサービスを使ってもらうように努力することは、特に評価されるべきことです。


もちろん、広告宣伝の一環として、自社の商品やサービスの認知度を上げるために、利益度外視で試供品を配布するように、売上や利益を目指さない営業活動もあります。


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経営の目的の中には、経営理念の実践や、経営者の自己実現というものも含まれていると思います。

でも、ちょっと待ってください。「そもそも、会社は何のためにあるのか?」と考えると「利益を上げるためにある」ということを、絶対に忘れてはいけません。


利益を上げなければ、経営理念の実践や、ビジョンの実現、自己実現などできません。利益を上げないといけないのです。


では、利益を上げるためには、何をしなければならないかというと、統帥綱領では、「攻勢」と言っています。しかも、「資源集中」、「機動性」、「積極的」という3つのキーワードを挙げています。



中小企業なのですから、漠然と「広いエリア」・「さまざまな種類のお客様を相手」に、「何でもできます!」していては集中できません。

さらには、待っていたり、恥ずかしがっていたりしてはいけません。誰しもが知っている企業ではないのですから、積極的に営業をしていくことが求められています。



ついつい、直近の数字になるからといって、どんな仕事でも引き取るより、絞られた商圏の、限られたお客様としっかり向き合うことが、かえって上手くいく秘訣だと思います。



参考文献:「統帥綱領」大橋武夫

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