日付:2024/1/17(水)
時刻:am4:30
曲目:ゲートウェイ F10フリーフロー
目的:父の誕生日にひとこと言いに
72歳、肺がんで亡くなった父の誕生日。命日ではない。
生きていたら75歳なので、まだ死ぬには若いなあ。
あと10年くらい時間があると思ったのにねえ。
あまいもの、特に和菓子が好きだった父に
ちょっとしたお供え(あとで消費することも考慮して)
ローソンの糖質表記のある「あんフランスパン」を皿に供えてヘミシンク。
(1個7gの2個入りなので、それでもちょっと注意が必要な糖質量ではある)
死んだ人に会うには、F21でまるの日カフェで待ち合わせとか
ゴーイングホームかゲートウェイ7でF27で自分の場所であってみるとか
色々ありそうなんだけど
F10を選択したのは自分の知覚のレベルを考えて、ここがやりやすそうだから。
まるの日さんもモーエンさんもF10で亡くなった人に会えると言っている。
場所はどこがいいかなあ、というと、母が亡くなった後に父が単身で移住した茨城の家だな。現在も存在し、私が相続している物件。一階建てで、広い庭と広いバルコニーがある。
この家に車で行く。これも父から譲り受け、今私が使用中である。
父はバルコニーで私がくるのを待っていた。
玄関から入っていくと、ダイニングテーブルの椅子に足を組んで座っていた。
自分「お父さん、誕生日おめでとう。ちょっとしたものだけどあんバターパン、美味いと思うよ。」
生前、結構気難しいひとだった。プレゼントは子供の頃から色々あげたけど、喜んでもらえたことはない。食べ物くらいしか思い当たらない。
とはいえ色々悔いていることもあり、その一つがコロナ禍で訪問を控えていたこと。
自分
「死ぬ前に、あんまり行かなくて悪かったね。孫もあんまり見せられなくて。今思うと、顔見に行けばよかった」
父
「気にするな。思いやりの方を受け取っているから」
一応、末期がんの人にコロナを移したらいかんと思ってのことだったので。それを悪く解釈せずいいところだけ受け取ってくれているようだ。
自分
「レーシックやるので金使うわ」
父
「そうか。いいんじゃない」
自分
「あそう。ありがとう」
それから一番いいたいこと。
自分
「生前、お母さんの面倒見てくれてありがとう。そういや、お母さんの風呂はいつもお父さんがやってたなあ。私は被害者ぶるほどお母さんの面倒見てなかった。私たちのことを思ってくれてのことだったんだよね。色々ありがとう」
父
「まあな。お前たちにはお前たちの人生があるからな」
自分
「反抗ばかりして悪かった。生前本当にありがとう」
「この家、放置気味で先々が心配。移住できるようにそちらから手伝ってくれまいか」
父
「移住はお前の問題。他へ行ってもいいし、この家はたたんでもいい。好きにしなさい」
自分
「とりあえず手のかからんようにメンテを手伝って欲しい。二重生活はしんどい」
父
「おう」
自分
「生きている間の悔いってある?」
父
「何をしても満たされなかったことだな」
自分
「お父さんが幸せになるには、何が必要だった?」
父
「必要はない。何も。ゆっくり生きることと。それとお前との溝が気になっていた」
自分
「うちらどうして上手くいかんかったろうね?」
父
「相手が愛してくれるまで自分は愛を与えない。と、互いに思っていたからだよ」
このへんでおわり。「1」へもどる。
いつでも対話したいところ。
父とは子供の頃から折り合いが悪くて。
大人になってからは別段ケンカもしないけれど、頑張って会話しないと、何にも話すことがない、みたいな感じになる。
尊敬はしていたよ。理系の大学出て技術畑にいて、博識で何を聞いても答えてくれた図書館のような人だったし。器用で日曜大工の腕も良かった。見た目も清潔感があり、太っていたこともなかった。抗がん剤を飲むまで髪もはげなかった。洋楽をいつも聞いていて、音楽のセンスも良かった。
ただ、個人対個人の「隔たり」を埋めることができなかった。
「そういう人」なのではない。姉を見ているとわかる。姉とは雑談を延々とするほど会話があるので。私と父の間にだけ、溝がある。とはいえ、「してくれたこと」を考えれば愛情無くしてはできないことばかり。
心理的な溝を埋めたいなあと思っているので、何度もヘミって会いに行きたい。