昨年の感想はこちら



今年はもう書かないつもりでしたが

「5年」とキリが良いので今年まで書こう


しかも今年は

移住を検討している方のために

ネガティブな面を書きたいと思う


良い面は過去の感想をばご覧ください


あえてネガティブ面を書くのは

良いところだけ見て判断すると上手くいかない

と私は考えておりまして

移住を考えている方には是非

ネガティブな側面も事前に知っておいて欲しい

からなのであります


早速1つ目のネガティブネタ


時間の流れがゆっくりなのは

都会で生活していると癒しに感じますが

常にゆっくりになると

とろくてイライラします


これは私のせっかちな性格のせいかもしれないので参考まで


あと、私の勝手な思い込みかもしれませんが

トロい子が多い気がします

時代のせいかもしれないし

たまたま私の身の回りだけかもしれないが…

こんなにトロいと競争社会では生きていけん


自然が多くて子育てするのに最高…などと

よく聞きますが、果たしてそうだろうか?

変質者や異常者などのリスクは低いと思うけど

将来、所謂「いい会社」に入るつもりなら

こういうスローモーションな環境はどうだろう?

トロくて役に立たん奴が育つんじゃないか?

お人好し過ぎてすぐ病んじゃうじゃないか?

というのが私見です


将来、毒を飲むのなら

早めに薄めた毒を飲んでおいた方が良い

という理屈


次に、毎年恒例の愚痴

車の運転に本当に腹が立つ💢


とにかく遅い

スピード、反応、判断すべて遅い

方向指示器を出すのも遅い

信号が変わっても動かん

優先側の人が止まる

とにかくすぐに止まって待つ

待つ待つ待つ

右折する車が右に寄らないし

左から抜けていかない

ただ待ってる

本当に待つのが好きでイライラする

停止線から何mも手前で止まる

信号待ちの車間距離が空き過ぎ

自転車や歩行者を避け過ぎ

左折する車が右に膨らむのも危険で腹が立つ

右に膨らんだまま大きく回るので逆走する

右折もひどい

右に寄らないどころか左に寄る

左の車線にはみ出している車も珍しくない

そのまま膨らんで大きく回るかと思いきや

ハンドルを切るのが早過ぎてすごく内回り

やっぱり逆走気味なのである

こんな酷い右折は長野でしか見たことがない

警察よ、運転を教えてくれ!


個人的に佐久の一番嫌なところは車の運転関係


移住女子4人に聞いてみたところ
3人は私と同様に不満を持っている様子
残りの1人は運転が苦手なので
このスピード感が合うらしい


さあ、ここからが本題


私は

一年目は新幹線通勤

二、三年目は在宅勤務

四年目は在宅勤務&出張漬けで半年過ごした後

転職して佐久で仕事

五年目は完全に佐久のみ


という感じで少しずつ東京との関わりが

薄れていき、今はまったくありません


この5年で私自身結構変わったと思います

丸くなってきたと思う(歳のせい?)

良く言えば穏やかに

悪く言えば覇気がなくなった

そんな自分に少し虚しさを感じています


元々、田舎育ちだが

田舎が嫌で都会に暮らしていたので

田舎はしっくりくる反面

やっぱり何か物足りなさを感じるのです


特に職場が佐久になってからの一年半は

闘争心や競争心の欠片もなくなって

隠居したおじいちゃんになった気分

生きる気力も落ちてきた感がある


努力次第で何とかなる部分もあるので

佐久が良くないとは一概には言えませんが

環境要因もなくはないでしょう


東京から長野に旅行で来ると

澄んだ空気で体中が洗浄されて

いろんな毒素が抜け落ちていくような

そんな感覚になっていたものですが

住んで5年経つと

毒素が抜け落ち過ぎて空っぽになってしまい

虚しさを覚えるわけです

無い物ねだりですな


人口密度が低く、自然豊かで、人も穏やか

東京暮らしの頃を思うと贅沢な環境です

環境から受けるストレスは圧倒的に少なく

人から受けるストレスも圧倒的に少ない


しかし、ストレスが圧倒的に少ないというのは

必ずしも良いことだけではなく

刺激がない、つまらないとも言えます

脱出したいと考える10代20代はいるだろうし

才能や能力がここで埋もれることに

危機感を覚える人もいるでしょう


私は40代

サラリーマンなら軸になる働き盛り

まだ少しは刺激を欲する歳なのかもしれない


ガシガシ稼ぎたい

自分を試したい

ワールドワイドに働きたい

そんな欲求がまだ残っている

しかしここではそれを実現するのは難しい


職場も佐久にしてしまったことに後悔がある

東京との関わりをもっと残しておくべきだった


良い場所なんですが、両足突っ込むのは

私には時期尚早だったかもしれない

片足残しておくべきだった


この辺は個人差があるでしょうし

努力で何とかなる部分もあるでしょうが


佐久での暮らしは面白味に欠ける


というリスクがあると言えるでしょう


世界が狭くなった感じがするんです

物理的に狭くなったのもあるし

思想・思考の幅が狭くなったのもあるし

会話が物足りないというか…

安心感はあるが意外性がないとか

真面目過ぎて笑いの要素がないとか

知識・見識の幅が狭いとか

寛容さや許容の幅が狭いとか

そんな感じ



次の話題は、人について

5年住んで見てきた分析結果を述べてみたい

移住を考えている人には少しは役に立つのではないかと自負している爆笑


ちなみに、佐久の人は穏やかで良い人が多い

とっても穏やかです

年配の方は言葉がキツい人もいて

そこに嫌悪感を抱く人もいるようですが

私は気にならない


年配の方のオブラートに包まない物言いも

抵抗がある人にはあるようですが

これも私は気になりません

むしろすぐに仲良くなれていい

佐久に限らず田舎あるあるかと思います


南に行くほど言葉が荒くなると聞いたことがある

臼田とか佐久穂とかですかね

聞いただけで検証はしてないので

実際のところどうなのかはわかりません


そんな佐久に都会から移住してきた人が

馴染むことが出来るのだろうか?という話だが

まず人種の違いについて書きたい


長野に住んでいると、基本的に

都会の人は別の人種に見えてくる


都会人は、理屈っぽく評価目線で

主張が強く攻撃的、傍若無人に振る舞い

損得に敏感で細かく、欲望が人の皮を被っている

長野人からするとちょっと風変わりだ

平均して頭のIQは高いが心のIQは低めに思える


あまり積極的に関わりたくない気もするが

離れたところから観察(監視?)してみたい

そんな存在かもしれない

都会人からすると長野人は

距離をとって監視してる異常者なのかも?爆笑


ちなみに私の目から見た平均的な長野人は

真面目で穏やか、腰が低く控えめだが議論好き

しかし無駄な議論が多め(論じることが目的か?)

素朴で面白味はかなり控えめ

頭のIQは低めだが心のIQは高いように思える

長野人の反対語があるとするなら関西人

笑いのIQはかなり低い


そんな長野人の中に都会人が溶け込むには

コツがあるように思うし

無理な人には無理だと思う

ちなみに私は、田舎育ちなので

抗体を持っており、割とすんなり馴染める


その辺のコツについて述べたい


長野は観光地なので都会人が訪れる

観光業の人は「都会人に対応できる」

これは、「英語をしゃべれる」と同様に、一つのスキルとして認められており、「あの人は東京の人に慣れてるから…」などと表現することもある

このスキルを持たない一般的な長野人は

都会人との接触にストレスを感じる

攻撃的で高圧的なのだ

そんな人が隣人だったりすると

うわ〜…嫌だなぁ〜と感じてしまう

ちなみに、軽井沢人は長野人ではなく都会人だと分類されている雰囲気がある


長野人から見て、都会人は風変わり

つまり「変人」なのだが

何をもって「変人」扱いをするのか?

変人と一般人を区別する基準は何なのか?


この基準は暗黙の了解であり

これを感覚的に掴めるかどうか?が

移住して馴染めるかどうかの重要な点だと思う


外国人が日本に馴染めるかどうか?と

ほぼ同じだと思う


「こうでなければならない」「こうあるべき」

といった目に見えない殻が存在しているのだ


皆がこの殻の中に収まることで秩序を生み出し平和で住み心地の良い街を作り出している反面、閉塞感や息苦しさを感じる住みにくさも作り出していると思うのです

良さと悪さが表裏一体になっている


この目に見えない殻の中に収まっているか?

も大事ではあるが、それ以上に

この殻を意識・認識出来ているかが重要だと思う


この殻の存在を認識できない

或いは、まったく意識していない人は

別の人種と認定される


姿形は日本人でも中身は外国人な日系人と同様

姿形は日本人でも中身は都会人という異文化人

そんな感じの認識である


日本に移住した外国人同様

長野に移住した都会人はきっと

この殻の存在に苦笑いを浮かべる

なんていうこともあるのではなかろうか


その「殻」とは具体的に何なんだ?

という質問には答えるのが難しい

感覚的な部分が大きい気がする


私なりに言語化してみると、例えば、

主張はあまり強くない方が望ましく

目立たないように、突出しないように

腰が低く、特に権威に対して低姿勢で

車の色は白か黒かシルバー

ゴミの分別はきちんとする

性善説をベースにしており、悪への構えがない

よって戦闘に備えた気迫は微塵もない

こういったものを頭で考えて言動に落とし込むのではなく、自然と身についているかどうかがポイントではなかろうか


ちなみに私は田舎育ちなので抗体がある

長野育ちではないが九州産の抗体でも

ある程度通用する気がする


しかし、自分で気付いていないだけで

それなりに浮いているのだと思う

移住一代目はこれはもうどうしようもない

自覚できるほどに「馴染めてない」ところもある


例えば、佐久の人は車で左折時に右に膨らむ

私は、目に炎を灯して文句を言い続けているが

佐久では市民権を得た「こうあるべき」姿で

そこに文句を言い続けている私の方が

異常者という雰囲気になる


道路交通法的にも間違っているのだが

左折とはそういうものだという雰囲気がある

そこに異をとなえる方がちょっと…という雰囲気

黙って真似するか、黙認しとけばいいんだという

雰囲気

私のあるべきスタンスは、

自分は自分の正しいと思う運転を行い

家族やごく親しい人くらいにはその運転を教え

あとは黙認しておくべきなのだろう

そういう慎ましい態度が望ましい

そんな雰囲気がある


この雰囲気こそが、佐久の地域性であり

佐久の殻だと思う

この運転はダメだ!と声を荒げたり

警察に乗り込んで騒ぐのは殻を破り過ぎだ


殻の中に閉じ込めようとする圧力が

重力のように自然に存在しているのである


この殻の存在を認識できない人は浮くでしょう

かと言って、この殻の中にすっぽりと収まり

ストレスを感じない移住者は稀だと思う

存在を認識した上で意識的に適度に破れる人は

上手く馴染めるのではなかろうかと思う


話が少し脱線するが

長野は喫煙率が高い気がする

灰皿のあるコンビニは多く

歩きタバコも時々いる

東京では酷いイジメにあっている喫煙者も

長野ではまだ人権がある

このタバコもそうだが

女性は男の3歩後ろ…みたいな空気や

先生が仰っているんだから正しい…といった

昭和の感覚がまだ若干残っている

阿部サダヲのドラマが記憶に新しい


何が言いたいかと言うと

ハラスメントだと言われたら嫌なので

言わせないで察して欲しいところだが

タバコを嫌悪する人やフェミニストには

馴染むのは少しハードルが高いかもしれない


昭和生まれの田舎育ちである私には

当たり前すぎて見えてないことも

多々あるとは思うが、

佐久に馴染めるポイントとなる殻については

こんな感じである(どんな感じだ!?チュー)


最後に余談だが

佐久の人を観察して思ったことを書きたい


この田舎独特の殻だが、全部をぴっちり守ると

かなり窮屈な人生になると思うが

窮屈な殻の中で生きているように見える人も多い


ずっと長野県の中で暮らしてきた人に多く

殻の中で生きているから殻の外が見えない

さっきの左折を例にすると

左折時には右に膨らむという曲がり方以外に

曲がる方法は知らないし考えたこともない人


窮屈そうな生き方に見えるけど

節度があり、礼儀正しく穏やかで人がいい

佐久にはこういう人が多い気がします

ただ、こういう人だけだとただの田舎

これほど活性化していないだろうし

面白味に欠けると思う

一度都会に出て戻ってきた人曰く

「何も考えてない人種」

酷い言いようだが少しわかる気がする


間反対に殻などまったくない

かのように生きている人もいる

いわゆるKYだ

非常に数は少ないけど目立つ

その多くは移住者ではなかろうかと思う

きっと近所でも浮いているでしょう

まれに大きな変化をもたらす、

或いはそのきっかけを作るかもしれないが

害虫を見る目で遠くから監視されるのでしょう


人としてちょっとね…と考えさせられること多々

接客業をしている人からの評価は低い

いいから金だけ落としていけと言いたくなる

唖然としてしまう非常識なことが起こると

この人種の仕業だろうと思ってしまう

ずっとKY人のままだと

佐久は居心地が悪いんじゃないかな?


殻の中だけで生きている人と

殻など存在しないKY人の中間の人

殻を意識し守りつつ

殻を破って外に出ることもできるし

殻の外から物事を見ることもできる人

経営者などの社会で揉まれてきた人や都会に出て戻ってきた人、移住者に多い気がする

私個人的には、こういう人が一番話が合う

こういう人が一定数いるから停滞した田舎に

陥ることなく発展していると思うが

こういう人だらけになるとまた雰囲気が変わり

つまらない街になってしまう気もする


誰が良い悪いというよりは

そういう人種がいることを理解しておけば

長野暮らし佐久暮らしが少し楽になる気がする


ご近所付き合いと仕事の付き合いで

求めるものが違うのかもしれない

ご近所付き合いは長野民だと安心できる


移住者は一癖ある人が多い気がするが

知り合いが少なくなんとも言えない

今後移住者の会とか顔を出してみようかな



というわけで

極私見でごめんなさい

参考程度に


そんなこんなで、ネガティブ面を中心に書いた5年目の私的感想でした

「移住しなければよかった」とは思わないが

「東京での仕事を辞めなければよかった」とは思う

でもその感想も数年で変わってそうな気がする


来年も書いてそうな気がしてきた



2月下旬、雨の後、気温が下がり凍った木々