私は頭を洗わない子供でした

親に叱られるまで洗いませんでした

一ヶ月逃げ延びてフケだらけということも珍しくなかった

というのは、水が怖かったからです

水に顔を付けれるようになったのが小学2、3年

顔をつけて泳げるようになったのは高学年でした

プールと聞くだけで、鬱のように暗くなり萎れたものです

水が怖くなった原因は、水難事故でした

4、5歳の時、乗っていたボートが転覆したのです。世界がスローモーションになった瞬間は今でも鮮明に覚えています。

水に顔をつけるとその時の恐怖が蘇ってきて、パニック状態のようになるのです。

高校生くらいまでは、その瞬間を思い出すだけで肩がすくみました。

ちなみに、その転覆って、実は、父が手で引っ張るゴムボートだったのですが…

えーっ!救出まで数秒じゃん!お父さんが手を伸ばせばすぐじゃん!そんなんで恐怖症に!?

そうなんです。数秒でした。弟が先に救出されたにしても10秒以下の体験です。

九死に一生なんていう大袈裟な事故ではまったくなく、ちょっとひっくり返っただけ、笑って済むレベルなのです。

それでも、その後10年以上も影響を及ぼす大きな経験となってしまったのでした

なので、若い頃から「もし子供が出来たらこうしよう」という想いがありました

「水は友達」
キャプテン翼の「ボールは友達」のように、赤ちゃんの頃から水フレンドリーにしよう!と。

で、実際何をやったかって、0歳の頃から、洗髪したらバシャーッと頭からかけて流すだけ。

「顔にかからないように」なんて気を使わず、バシャーッとです。そして一緒に笑う。これでもう大丈夫。シャンプーハットは要りません。プールも海も大好きです。

同僚が「娘がシャンプーハットをしても怖がるから大変だ」と漏らしていたので、この技を教えてあげました。

そして、下の子で試してみたところ上手くいったとか。

やっぱね、人間はあまやかしちゃダメなんですよ。そして笑うこと。