苦い人生がいい。苦い、でもちゃんと甘い人生。
日常なんて繰り返しで、進めば苦い。でも、進んでるときに、ちゃんと甘い時間が流れている。そしてある程度進んだとき、甘い甘いプールにいつのまにか浮かぶ。そしてまた、違う管から、苦い苦い通路を、通っていくんだ。
泳ぐのをやめれば、いきなり白い液体が大量に流れてきて、視界が濁った青白さにかすむ。それで一旦死んだような気になって、浮かぶ。そして危ない、と急いで泳ぎ方を確かめはじめる。泳ぎだしたら段々、水も透明になって、また方向が判って、それで泳ぎ続ける。
泳ぐ方向は自分のなかで決まってるもんだから、周囲と比べて、先のことを考えて、どうしようだなんて不安になるけど、泳ぎ続けなければならないんだ。そこは義務で。生きる人の逃げられない方程式で。泳げば必ず甘いプールにたどり着く。方向なんてそこでやっと、考えればいい