いちおう、また聞きです。
中国人経営者は工賃をキャッシュではなく商品で欲しがる。
米国の流通大手グループから仕事の依頼が来ました。
向こうの生地で、パンツを1万枚縫って欲しいという注文です。
あなたが縫製工場の経営者なら、どう思いますか?
一生懸命に仕事して、次回も仕事をもらおうとしますよね。
具体的にはこんな感じでしょうか?
・仕事は丁寧に
・ロスは少なく
・納期は早く
中国人はビジネスに義理人情を持ち込みません。
持ち込むとすると、仕事できる人をクビにしても自分の友人を雇います。
「中国人は中国人を信用しません」
信じるのは自分、家族、信頼できる友人の順番でしょうか。
どんなに一生懸命に仕事をしても、こう言われる可能性があります。
「私の家族が紹介してくれた新しい工場に発注します」
そのような国で工場を経営するなら
仕事は雑に、ロスは多く、納期はギリギリ。
「私は中国で1番安く仕事をしますよ。○○元でやります」
そう言って、家族友人のコネを頼って仕事を探します。
さて、
こうなると値下げ競争で、日本のようにデフレになるでしょうか?
そうはならないのです。
パンツを1枚数十円で縫うより、
完成したパンツの内500枚をロスしたとして、9,500枚しか納品しないのです。
そして、その500枚を200円で売れば工賃は0円でも利益になります。
どうせ米国で安く売るために中国で縫製するパンツです。
工賃として、キャッシュじゃなく製品を5%分で払う。
そんな契約をお互いの最大の利益として締結したのです。
米国の流通大手はコスト最小限で商品を手に入れました。
中国の工場の経営者も、決まった賃金でなくて
自分の才覚で利益を上げられる嬉しい契約で作業できます。
これで私も利益を上げられれば良いのですが。