レントゲン撮影の前に看護師さんが

体を拭いてくれて、おしっこの管を抜いてくれるという。

ほとんど体は動かせない。恥ずかしくもなんともなかった。

好きにやってくれ。

 

術後はじめて見た自分のちんこはぐったりしていて、

槍に貫かれているかのようだった。

管を触られると、おしっこが漏れちゃうような感触。不快。

 

「それではゆっくり息をはいてください~」

 

ズリュン!といった趣で一気に引き抜かれる槍。

おうよ!といった程度の痛み。予想よりは痛くない。

それより槍が思ったよりも長い。

 

「20cm近くあるかもしれませんね~」

「抜くのより入れる方が大変なんですよ。ズブズブーっと」

 

誰が入れたのだ。手術の時にいたあの美人か。けしからん。

 

点滴もちょうど終わったので、止めてもらう。

針を抜かないのかと聞いたら、

「食事が取れない場合は、点滴もう1本になります!」

絶対に食べることにする。

 

その後は車椅子に乗ってレントゲン室へ。結構動ける。

レントゲン室でふと右手が血まみれなのに気がついた。

 

「すいません!前に点滴入れた人が青いなんちゃらがかんちゃらで!」

 

よくわからなかったが、夜勤の看護師さんが

何か青いパーツごと点滴を取り去ってしまったらしい。

夜勤の美人さんよ、間抜けかキミは。

 

垂れてはこなかったので、部屋に戻って処理することに。

いざレントゲン撮影。

 

「大きく息を吸って・・止めてください!」

 

得意なやつだ。やってやろうじゃないか。

…痛いです!大きく吸えまっせぇん!!

ついに得意技も発揮できず。

 

病室へ帰って、点滴の針を引き抜く。

ドレーンの管はささってなかったので、早くも全ての管が無くなった。

 

とても快適。

というか、ちんこを貫いていた槍が無くなってから

急激に動けるようになった気がする。

 

これからはおしっこは毎回量を計測しなくてはならない。

さっそくやってみよう。

 

 

このあとおしっこが沁みて、猛烈な痛みを体感することになるのであった。