朝から食事もとらずに銀座のクリニックへ。

東京はすでに暑い。

 

受付で名前を名乗り、保険証と紹介状を渡すと

怪訝な顔をされた。

 

「こちらはお客様控え用の写しなんですが・・」

「別の封筒に入ってたりしませんでしたか・・?」

 

持ってません。もらった覚えもありません。

 

病院に連絡をしてくれるとのことで、

受付表に記入しながら待つことに。

しばらくして、白衣の先生がやってきた。

 

「検査箇所に縦隔とありますが、これでは広すぎてちょっと・・」

「写しの上に、もっと詳しく書いてあるはずなんですが」

「病院に電話しましたが、土曜なので連絡がつきません」

「紹介状がないと、本日検査は受けられません」

「週明けの平日に、次回の予約を入れましょう」

 

なんだなんだ、銀座まで来て無駄足か?

急に気持ちが冷める。

 

こっちで病院に確認に行く必要はないというが

次回も無駄足になる可能性はないのか、

そもそも誰の不手際でこんなことになっているのか。

 

気分が顔に出やすいのは、こういう時に損だ。

受付のお姉さんたちが揃って目を伏せる。

 

馬鹿らしさでいっぱいになり、帰宅。

 

 

本日の電車代

¥340