コヴァーラムからアレッピーへ

早朝。

 

ホテルの門までタクシーの運転手さんがお迎えに来てくれていた。

お世話になったムーカンビカ・ホテルを出て、来た時と同じ細い路地を歩いて行く。

 

道路に出るとタクシーが止まっていた。

私達は重いバックパックを積み込んでトリヴァンドラム・セントラル駅に向かった。

 

30分ほどで駅に到着し、鉄道のチケットを無事購入した。

6:00発トリヴァンドラム→アレッピー行 1人330Rs。

 

駅の構内で朝チャイを頂く。

早朝のチャイって、沁みる〜〜。

 

4番ホームに移動する。

 

私達が乗る列車。

インドお決まりのめちゃくちゃ長い車両。

自分たちの車両まで遠く、背中の荷物が重く感じられる。

この列車は完全指定席だった。

クーラーが効きすぎててめっちゃ寒かった。

斜め前に座っていた男性はずっと腕をさすっており、インド人も寒いと感じてるんだ、と安心した。

 

8:15 列車はアレッピーに到着した。

 

東洋のヴェニス・アレッピーに到着

アレッピーはバックウォータークルーズができる街。

バックウォーターとは流れのない川(運河)のことで、この運河はコーラム/Collamからコチ/Kochiまでアラビア海の海岸線と並行するように流れている。

 

私達の最終目的地はコチなので、コーラムからボートで運河を通ってコチに行くことも出来たが、あいにくモンスーンの時期のため水量が増えて危険ということでほとんどのクルーズは営業を停止していた。

 

それでも数時間の短いコースであればクルーズは可能とのことだったので、運河の中間地点であるアレッピーで数時間のクルーズをしてみようということになった。

 

このクルーズツアーを手配しているATDCという観光協会でツアーを申し込めるとのことなので、早速駅からオートに乗ってそこへ向かった。

 

photo by RINA

ホームがなげ〜。

 

荷物は駅のクロークで有料で預かってくれました。

 

 

DTPCの手前にあったインディアン・コーヒー・ハウスで朝食。

 

 

安定の甘々ミルクコーヒー。

ドーサ。

開けたら真っ赤!ビーツかな?味は普通。

 

コーヒーハウスに置いてあったフリーペーパー。

インドの姉can。

 

ハマラジャが2人!!

バンガロールのマハラジャの写真見せて、「これ友達?」って聞いたら「知らない」って。

 

 

DTPC(代理店)は雑居ビルの3Fにあり、事務所で2時間のツアーを申し込む。

ボートはすぐに手配されビルの目の前の水路から乗船。

 

クルーズ時間やコースは事前に事務所で伝えていたが、乗船した際に船長さんからしきりに提案された。

観光客が期待しているような「静かで緑多く野生動物が観察できるようなスポット」は3時間のコースであれば行けるとのことでそのほうがおすすめらしい。

しかし私達はそこまでクルーズを旅のメインに考えてなく、時間のこともあったので2時間のコースにした。

結果的に、ただバックウォーターを体験するだけには2時間で十分だった。

 

雨のバックウォータークルーズ

 

クルーズはアレッピーの街中からスタートし、ホテルや民家などが点在している大きな湖(ダム)を通ることになるので、2時間のうち7割くらいは周囲に人の気配がある。

 

河の両脇には民家がありそこに暮らす人々が普通に生活していて、それも見所らしいけど、何か見てはいけないもの覗き見ている気がして、正直そんなに気持ち良いものでもない。

(先住民が槍を持って飛び出してくるみたいなアトラクションもない。笑)

 

 

しかし奥に進むにつれてひと気がなくなっていく。

野鳥が現れ小雨が降りだし、静かで気持ちのいい風景を観ることができた。

雨季でクルーズはできないだろうなと思っていたので嬉しかった。

 

船は貸切で簡易的な寝台もあり、まるで優雅な貴族気分。

ふと横を見るとりなっちは爆睡していた。

 

 

 

※もしジャングルクルーズみたいに野生動物に出会いたいというのであれば、コーラムあたりのもっと街から離れたスポットの方がいいのかもしれない。