物権的請求権と無下限呪術発動の際のリスク軽減における反転術式についての一考
1.永久機関とは 永久に仕事をし続けることができるという、架空の動力機関。エネルギーの供給を受けないで仕事をし続ける機械を第1種(の)永久機関といい、ただ一つの熱源から熱(量)を吸収して、これをそのまま外部への仕事に変え続ける機械を第2種(の)永久機関という。この両者をまとめて永久機関という。 永久機関とは - コトバンク日本大百科全書(ニッポニカ) - 永久機関の用語解説 - 永久に仕事をし続けることができるという、架空の動力機関。エネルギーの供給を受けないで仕事をし続ける機械を第1種(の)永久機関といい、ただ一つの熱源から熱(量)を吸収して、これをそのまま外部への仕事に変え続ける機械を第2種(の)...kotobank.jp 勝手なイメージではありますが、永久機関とは永久に同じ運動を続けられる装置のようなものを想像していました。しかし、実際には第1種、第2種と種別分けがなされているものなんですね(旧国家公務員試験みたい)。先日、民事実務分野の文献を読んでいた時に、似たような想起を得たので無駄にうだうだと考えてみました(学術的裏付けや根拠のあるものではない)。2.五条家相伝術式「無下限呪術」(以下、ネタバレを含みますのでご注意ください) 皆さん、「呪術廻戦(じゅじゅつかいせん」というJUMP作品をご存じですか?芥見下々先生による漫画で、『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2018年から連載をスタートしたものです。昨今はアニメ化や映画化を含め、人気作品の一角を成すものであると思われます。 その作品の中に、分かりやすい天井キャラとして「五条悟(ごじょうさとる)」(通称:五条先生)というキャラクターが登場します(詳しくは同作品をご一読ください)。五条先生は呪術師御三家の一つである五条家ご出身であり、いわゆる家系能力的なものが見出しの通り「無下限呪術」となります。無下限呪術とは収束する「無限」を現実化させる術式となるのですが、正直何を言ってるのかわからないのでここは無視していいと思います。結局は、自己と相手方の間に「無限」を発生させて、わーいわーいというわけです。具体例を一つ挙げれば、私が五条先生にボールをぶん投げたとして、客観的に見れば私と五条先生の間が10mほどだったとしても、無下限呪術下では私と五条先生の間には「無限」が発生しているので、ボールは永遠に五条先生に届かないというわけですね(わかりやすい)。3.無下限呪術のリスクとそれに対する対応方法 さて、いろいろとかいつまんでお話してきた無下限呪術ですが、「無限」を現実化させる術式(いわゆるチート能力)をノーリスクでバンバン使用出来たら、それこそチーターorビーター案件です。やはり、五条先生といえどそこはリスクを負っています(正確には、負っていました。)。同術式は精緻な呪力操作を必要とするため、長時間の常時発動は脳への多大な負荷を生み、結果的には脳が焼き切れるという可能性を孕むものでした。そこで五条先生といえど、最初は長時間使用はできなかったのです。 そこで、必要となる能力が「反転術式(はんてんじゅつしき)」と呼ばれるものです。具体的内容は省略しますが、反転術式は回復(ヒール能力)だと思ってください。最終的には、無下限呪術発動時にこの反転術式を併用することで、絶えず修復(回復)を行い、常時発動を可能としたという、結果的にはチート確定となるわけです。まさに、呪力発動の永久機関ですね。ここで私はふとあることを思いました。4.物権的請求権も似たような議論あったな... 周知のように、物権的請求権の実体法的認識は、妨害状態の存する限り物権から不断に発生し、かつ、絶えず消滅し続けているというものです(この議論のおかげで、占有の時点の問題は「現占有説」が多数を占め、司法研修所もその考えに則るようになっているらしい。)。おやおや、「不断に発生し、かつ、絶えず消滅し続けている」というのは、無下限呪術発動時の反転術式併用パターンに何か似ているような気がします。というか、これはもう同じでしょう!5.まとめ まとめもくそもないですが、永久機関的なものを観念するとき、なぜか物権的請求権の実体法的認識が頭をちらつきます。芥見先生ももしかしたら、同議論に着想を得て五条先生を無敵キャラに仕上げたのかもしれませんね。本当にどうでもいい、些末な妄想でした。ちなみに、余談ではありますが、私の脳では死滅回遊編は脳が焼き切れるので、反転術式の会得か、有志による解説まとめページの創設が待たれます。