Ⓒ五等分の花嫁/春場ねぎ
三玖が風太郎にキスする前のひと悶着。
男子と女子の溝の修復。
普通に考えれば、学園祭期間中は立ち入り禁止の屋上ならいくら喧嘩しようとも
周囲の迷惑にはならないが、三玖の意図はどうやら違う模様。
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三玖の言う「迷惑かけるのは、私」というのは、
男子と女子に「仲良くして!」という我が儘を押し付ける事なんでしょうね。
三玖の言う事は全て正論だと思いますが、
"正論だから絶対に正しい"と言う理屈ではない。
結局は男女がいがみ合っている雰囲気に耐えられないという自分のエゴを押し付けている
という事を自覚しているから、「迷惑をかけるのは 私」という言葉が出てたのでしょう。
大声を出したのはそのエゴを押し付ける手段であって、
「大声を出す事」と三玖の言う「迷惑」とは違う気がします。
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三玖の様なタイプは、目立ちたくないからと言いたい事も言わず、
ずっと我慢する傾向がありますが、人間ですから我慢にも限界があります。
だからこそ、我慢の限界を超えた時、普段押さえていたものが一気に噴出するんですよね。
その様が普段とはあまりにも違い過ぎる為、周囲の人は大概、唖然とします。
普段は大人しい人を怒らせるとメッチャ怖いという例ですね。
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そして、憤懣しながらも、的確に男女それぞれの事情を指摘します。
普通は感情に流されて自分の不満ばかりを口にするものですが、
三玖は男女それぞれの抱えている問題点と
男子が友達に女子のパンケーキを勧めていた事を明らかにします。
陰で努力を重ねてきた三玖だからこそ、他人の影の努力に気付けたし、
その努力が知られるずに、無駄になる事に我慢が出来なかったのでしょう。
男子も女子も気持ちは同じ、互いにそれに気づかずに意地を張って、
雰囲気の悪いままでいる事に耐えられなかったのが、
三玖の「迷惑をかける」という事なのでしょう。
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普通はここで双方の代表が納得したから、他の子たちの説得は
それぞれの代表に任せていいはずですが、
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その役割までも、自身が引き受けるというのですから、本当に三玖は強くなりました。
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三玖の根底にあるのは"信念"でしょうか。
"信じる事"――
勇気を出せば、不可能も変えられる。
成就不可能な恋の結末も変えられる。
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そんな三玖に風太郎の「不可能」という言葉が、三玖の最後の箍(たが)が外れます。
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風太郎を押し倒して、まず竹林の事を問い詰めます。
三玖の勢いに圧されて「友達」と言っていますが、
「初恋の相手」とか口を滑らしたらエライ事になっていたでしょう
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「友達」と答えたから、「ならよし!」なんですよね
それ以外の回答をしたらどうなっていたのでしょう
カノジョに浮気現場を見られて問い詰められているような空気ですよね