近年巷でよく耳にする言葉遣いが、どうも「変だなあ・・・」「なんか軽薄だなあ・・・」と、内心思い続けて来たのだが・・・・
記事タイトルでも示した通り、①『全然』②『ヤバイ』③『顔小さい』の三点だけど。

 

①②はこれらの言葉が本来の意味から懸け離れて、間違った意味で使われてて滑稽になってる。

そして③は誤用という訳ではないが、どうも相手をポジティヴに評価する表現らしいのだが・・・・。

「何でこれが相手を誉めてる事になるのか?」と言いたくなるような、この謎の褒め言葉(?)について感じてる事をつらつらと。





①『全然』

まず「全然」の使い方がおかしいと思うのだけど。

よく「全然大丈夫ですよ!」「全然良いですよ!」「全然OKですよ!」とかの台詞を耳にする。

そういう言い回しを耳にする度に、違和感を覚えて仕方がない。
「全然」とはあくまでも、否定やネガティヴな意味で用いるものであって、反対に肯定やポジティヴな意味で用いる言葉ではない。
「全然良くない」「全然~~出来ない」等が本来の用法だろう。

ただそうは言っても、そう言ってる相手にいちいち指摘したりはしないが。






②『ヤバイ』

「ヤバイ」もいつの間にか、肯定的・ポジティヴな意味で用いられるようになってて、実に奇妙である。

昔だったら「おお~~ヤベエ~~!!」等と聞くと、何かマズイ事や良くない事態でも起こったのかと思ったものだ。
所が現在では単に「凄い」「並外れてる」といった意味合いで使っわれてるのを知り、「え!?ヤバイにそんな意味なんかないだろ!?」と、当初は思ったものだ。

いつ頃からかは知らないが、少なくとも筆者が子供の頃は、決してそんな肯定的・ポジティヴな意味では使われていなかった。
昔は決して良い意味で用いられる事はなく、「危険」「厄介」「不吉」「まずい」「都合が悪い」「好ましくない」等といった否定的・ネガティヴな意味でしか使われなかったものだが。
なのにいつから良い意味で使われるようになったんだか・・・・





③『顔小さい』


最後に「顔小さい」についてだが。

一体最初に誰が広めたのかは知らないが、主にTVなんかで「おお~!顔小っちぇえ~~!!」「顔小っさっっ!!」とかの台詞を聞くと、「あ!?何言ってんだコイツ?」と、ポカーン( ゚д゚)となったものだ。
で、そう言われた人の顔を見ると、「どこが?」と言いたくなる。
小さいとか言うから、てっきり頭の大きさが野球ボール位のサイズなのかと思ったら、別に普通の人と変わらないようにしか見えないのだが???

これってどちらかと言うと、どうも日本人より外国人相手に言ったりしてるみたいだが、「そんな言う程小さいかあ?」としか思えない。
それとも筆者の目が悪いせいで、小さく見えないのだろうか?

だがそれ以上に意味不明なのは、それが何でそんな凄い事であるかのように言い立てるのか?という事だが。
仮に頭の大きさが標準サイズよりも、一回りか二回り程度小振りだからって、何故それが美しさやスタイルの良さのステータスとなるのか?一体何が羨ましいのか?がサッパリ理解出来ない。
少し位頭が大振りだったとしても、そんなスイカ程の極端な大きさでもない限り、そこまで美醜観に大きく影響を及ぼすとも思えないのだが・・・・

一体いつ頃からだろう?こんな台詞が飛び交うようになったのは?
少なくとも筆者の幼い頃は、TVでもそんな台詞は聞いた事ないし、誰もそんな事を気にしてなどいなかった。
ここ十年前後位か、あるいはもっと早く2000年代に入ってから間もなくの事かも知れない。

聞いた話だと、よく褒めるつもりで外国人相手に「顔小さい」とか言う者も巷にはいると仄聞する。
けど言われた外国人にしてみれば、

「え?それってどういう意味?顔小さいって、頭が小さいって事だよね?それってつまり脳ミソが小さい、頭が発達してないって意味?」

と受け取られ、気分の良いものではないと聞く。
例え日本人相手だったとしても、言われて何が嬉しいのかと思う。
平均より少しばかり頭のサイズが小振りだからって、それが何の自慢になるんだ?と思う。

だから例え褒めるつもりでも、こんな台詞は言わない方がいいのではないか。
どうにも馬鹿っぽくて滑稽だから。

 

 

 

 

 

以上だが、誤った意味でケッタイな用いられ方をしている言葉は、探せば他にもあるのかも知れない。

だがこれら三点がよく頻繁に耳にするので、これらを俎上に載せてみた。