敷地調査の日。
測量、地盤強度、水道・ガス管・電柱や資材搬入路のチェック、
隣近所の窓の位置関係など、いろいろ調べることがあるらしい。
測量の人が来るのでひとつ頼んでみようと思っていたことがある。
人の背丈ほどもある柱状のものさしを持った人がいて、
それを、三脚に据えた望遠鏡のようなもので覗き見る、というアレ。
あれを覗くといったい何がわかるのだろう?
「ぜひ覗かせてください!」
快くどうぞと言われたので覗くと、ただの倍率の大きな望遠鏡である。
射撃の照準器のように目盛がたくさんあるのかと思っていたので
拍子抜けした。
何が測れるのかと聞くと、やはり距離だという。
反射鏡のようなものに光を当てて戻ってくる時間で測定するらしい。
望遠鏡は目標物を視認するだけのものだった。
実はこの装置のキモは台座の方にあるみたいだ。
距離を測った時の、望遠鏡の回転角と上下角を同時に記録しているのだ。
角度がわかれば設置点を鋭角の頂点とした直角三角形が3次元で再現できる。
目標物の高さや水平距離は sin, cos, tan で計算できる、という原理だ。
自分自身、ちゃんと理解して書いているわけではないんだけど。