或るひとつの物語 -65ページ目

或るひとつの物語

不定期に詩を載っけます。

扉の開いた部屋に置き忘れてしまった
大切なものを
どこか欠陥していて
みんなにはあるものがない

体内に工場を飼う
メトロノームがカチカチと無心に…

それに合わせるように
旋律がぽかりと空いた穴に流れ込む

雪解けの時期が急に訪れて
水が滴る


もうその部屋にはなにもない