~内容~
実際に起こった銃乱射事件を元に作られた映画。主人公ニトラムが銃乱射を起こすまでの経緯をドライに描かれている。

・良かったです。 

・非常に王道的なドキュメンタリーチックな映画。

・事件(出来事)というものをドライに描くことによって、無理にメッセージっぽくすることもなく、観客に考えるきっかけと自由を与えることに成功している。

・一事件、一出来事が起こり、終わってから人々は結果だけを知りますが、その経緯を知ることは出来ないというか…人間のリアルな経緯を完全につまびらかな白日の元に他者に伝えることは難しいということを改めて教えてくれる映画。

このブログを書いている最中にも、未来にとって、なにかしらの事件や出来事が結末に向かって進行中だったりします。

~ここからは私見(ネタバレも含みます)~
~数行空けましょうか~

















・ん~なんとも言えない。誰が悪いとか…ねぇ。まぁそりゃ事実だけを抜き取れば、文句なしに主人公・犯人が悪いに決まってます。

↑ただこの映画の主人公と似たような人物を自分は過去に知っています。
作中の主人公と同じことをしていました。学校のグラウンドで車にて無意味に円を描き続ける暴走行為。(もちろんヤンキーや不良じゃないです)

・母親が悪いという感想もあるらしいですが…自分はそこまで…という気もします。

・あとはマニアックな点ですが…物語が佳境に近づくにつれて沢山の犬と一緒にいたことね。非常に印象的であり犯人像を象徴してたかもしれません。逆に人間と動物のある意味で残酷的な差違を感じれる作りでした。
(↑詳しく言うと…大抵の人はこれから銃乱射しようして、着々に準備をしてる同居人とは一緒に暮らせないですよね。トラブルやら嫌な出来事が起こりますから。でも動物には無関係ですから。それがある意味残酷な差ですね。)

・小さな町で恐らく社会経験の貧しさ故に偶然に坂を登り、きっかけ一つで下り続ける物語。

・障害や自身の特徴によって社会経験を得るのが難しいから閉ざされた生活をするしかない。日本では国やら県等はこういう方々に対して窓口を作っていますけどね…。

・自分としては…主人公がちょっとでも、なんでも良いから、社会に参加し、社会経験を積めることが出来てたらと思いました…多分過去に…チャレンジしたけど無理だったのかもしれません。(←想像ですけどね)

・昔を振り返れば劇中の主人公みたいな子供居ましたよね。色々考えさせられます。

今はどーなってるんだろう?自分の時は障害児学級というものが小学校の中にありました。自分の友達の弟もそうだったな。学年が上がってから障害児学級に入った友達も居ました。

・決して娯楽作ではないし、後味の良いものでもないけど…印象的な映画でした。

以上です。長文になりましたが最後まで読んで頂いてありがとうございました。