本日紹介するのは、故清水アリカ氏の著作、チャーリーと水中眼鏡と器官切除という本です。どちらとも…清々しさとは無縁です。


まず清水アリカさんという作家さんがおられたんですが、世間一般の認知度は低いと思います。もちろんご存知な方も居られると思いますが、他界後に全集も出版されてます。作風は…ドライでシュールで変態でノイジーで痛々しい感じです。文章も難解ではなく分かりやすいですが反面ドラマ要素は少ないです。

トルネイドアレイというバロウズの短編集も出版されてます。非常にページ数は少ないのですが(元々バロウズの朗読用の作品だったのでページ数はありません。)

チャーリーと水中眼鏡という本ですが、4つの中編からなってます。
…個人的にはチャーリーと水中眼鏡・イースターエッグという二つの話が好きです。
爽やかさは皆無。ハッキリとした世界観はあります。基本が変態的だけども、そこまで粘着性はない。ノイジーなBGMのような世界です。ぼんやりとして、ハッキリとしているんですけど、中に入ると全体像を見ることが出来ない。

器官切除・マイケルブラムストン
短編集です。
レーガン氏の全身をゲバラやピコ医師が解体して、第三世界に資源として供給するレポート
等々。
↑このあらすじで食指が動いた人はどーぞ。
個人的にお薦めの本です。紹介してて改めて読み返したくなりました。しかし今、カミュのシーシュポスの神話と転落も読み返そうとしてるんです…時間がいくらあっても足りないじゃないかって言いたくなりますね。
しかしこの作家さんの翻訳物はこの本以降出版されてません。残念ですね。

以上です。最後まで読んで頂いてありがとうございます。