
事の起こり
2023年10月7日午前6時30分
パレスチナ・テロ組織、ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃は 、ユダヤ教の祝日であるシムチャット・トーラーの夜明けに開始された。
青空に打ち上げられる無数のロケット弾が向かった先は、パレスチナ自治区のガザに近いイスラエルの街アシュケロンだった。
ガザからのロケット弾は5000発にも及び、それと前後するように戦闘員がイスラエル側に侵入。
ガザ地区はイスラエルが建設した壁やフェンスに囲まれて封鎖されて、しかも監視カメラが設置されている。
彼らは監視カメラを破壊後、破られた壁の7か所からイスラエル側に侵入した。
また複数の戦闘員が、動力付きのパラグライダーを使ってイスラエルが建設したコンクリートの分離壁を越えていった。
ハマスの武装集団は、イスラエルへの攻撃を始めた7日に集落を襲撃し、銃を乱射した後、住民数十人を人質にとって戻った。
ガザ近郊の野外フェス会場では、ハマスの戦闘員が観客を襲撃し、多くの人が犠牲になった。
これはもはや軍隊と軍隊による戦争ではない、武装集団による一般市民への大量虐殺である。
8時間後、イスラエルの反撃が始まる。
地区との境界線から数キロの場所にはイスラエル軍の戦車や装甲車が集結。
空爆とロケット攻撃で、ガザのハマスの居住地を攻撃、あたり一面廃墟と化している。
そしてガザへの攻撃は現在でも続いている。
イスラエル側ではこれまでに少なくとも1200人が死亡したと発表。
一方、パレスチナの保健当局は、これまでに900人が死亡したと発表。
双方の死者はあわせて2100人に達している。
後ろで糸を引くのはイラン
ハマスはヒズボラと並びテロ集団として知られている。
このテロ集団の後ろにいるのはイランである。
イランは彼らに資金や武器を提供している。
イランは、1978年のイラン革命により、亡命中であったルーホッラー・ホメイニが指導者になり、イスラムの教えにより国を動かしている。
現在もイスラム教の坊さんハメネイが最高指導者であり、彼らの目的はイスラエルを滅ぼすことである。
イランは、パレスチナにいるユダヤ人を根絶やしにしたいのだ。
イスラエルについて
イスラエルは紀元前11世紀ごろにこの地にイスラエル王国として成立していたが、その後ローマ帝国やオスマン帝国によって滅ぼされ国を失った。
第一次大戦後この地はイギリスが支配、そして第二次大戦後、1948年5月14日イスラエルが建国され、幾たびかの中東戦争後現在の形になる。
しかしイスラエルが建国されたがために押し出された民族がいる。それがパレスチナ人である。
また非常にまずいことに、イスラエルの首都エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖市と見なされている。
イランのイスラム教の聖地もエルサレムなのである。
まさに彼らにとってみれば、イスラエルは存続してはならない、という理屈も成り立つ。
しかしイスラエルにとってもユダヤ教の聖地であり、このへんは非常に難解だ。
イスラエルは何故ハマスの攻撃を察知できなかったのか?
周りが敵だらけのイスラエル、自然、この国を維持してゆくのは容易ではない。
だから安全保障についての考え方も、私たち日本人にはおよそ理解できないほど深い。
核保有、軍隊、監視システム、諜報機関…
だから安全保障上最も必要な情報には敏感である。
イスラエルの諜報機関モサドは世界一優秀だと言われている。
そのモサドがなぜこのような暴挙を察知できなかったのか?
当然湧き上がる疑問である。
イスラエル全体が平和ボケしていたという評論家もいるが、果たしてそうだろうか?
ガザ地区はお隣さんみたいなもので、地球の裏側やジャングルの中に隠れているわけではない。
見通しが効く平原で、しかもガザ地区を囲んだ塀には監視カメラも設置されていた。
とうぜん道路の監視やあるいは衛星による監視もあっただろう。
それらがありながら、ハマスが大量のロケット弾を備蓄して、行動を起こしたのが分からなかった、というのがとても解せない。
一万発にも上ったというハマスのロケット弾攻撃。それを準備するだけで異変はわかる。
だからモサドは察知していたとみるのが自然である。
大量の武器はおそらく、エジプト側に通じているトンネルを使ったと想像されるが、それらを運び込むのを察知できなかったとは到底思えない。
となると、誰かが言っていたという「これはまさに真珠湾だ!…」が深い意味を持って伝わってくる。
陰謀
この事件が起こる前、イスラエルはネタニヤフに対する不満が沸騰している。
まさに内乱勃発か?と思われるほど、国が分断される寸前であった。
ネタニヤフは思う。
何か国民の不満をそらすことはできないものか…
歴史が証明している。内憂は外憂にすり替えるのが一番いい。
ネタニヤフがそう考えたとしても不思議ではない。
事実ハマスの攻撃後、イスラエルの社会は一変する。
人々は負傷した方々に対する輸血に列をなした。
そして口々に叫ぶ!ハマスに報復を!ハマスに死を!
二分されるかと思われたイスラエルはあっという間に一つになった!
だとすると、今後のイスラエルの攻撃は熾烈を極め、ロケット弾と空爆は地上戦に拡大する。
おそらくはガザ地区の存亡さえも危うくなるかも知れない。
またイランをも決して許さないだろう。
イランに手を出せば戦火は中東に広がり第5次中東戦争になる。
露宇戦に続いて危惧されている台湾と朝鮮半島…そして中東…
世界は混とんとしている。いまや世界大戦前夜とも言える。
中東の変事は原油価格のさらなる高騰を呼び世界経済を粉砕する。
そうなれば私たち日本も返り血を浴びることになる。
危惧されるイスラム対ユダヤの大量殺戮の時代…
ネタニヤフと、ハメネイの心はまさに、神の名を借りた悪魔のささやきで充満している。
岸田首相はネタニヤフとパレスチナのアッパス議長に停戦を呼び掛けるそうだが、
それって的外れじゃない?世界から笑われるよ。
だってイスラエルは、テロ組織ハマスと戦っているのであって、パレスチナではないもの。
一国の首相がこんなおとぼけ外交をしようとするのは
我が国の外務省が世界情勢を正しく分析できない無能が原因だろう。
これを見ると、日本は実に場違いなおとぎの国のようである。
早くちゃんとした諜報機関を作らねば、早晩日本は沈没する。

