スコアにつながるかどうかは別として、ボミプロは、おおむね、日を追うごとにプレーの内容がよくなります。予選落ちが少ないのはこのため。それどころか最終日に向かって強さを増していきます。この要因のひとつになっているのがヤーデージブックに代表される“今日の反省と明日の実践”であるこは間違えありません。また、マイペースを貫ける我慢強さも彼女のゴルフを

支えている要因だと思います。ツアーではいろいろなプレーヤーとランドします。飛ばし屋もいればパット巧者もいます。最終日最終組ともなれば、その試合で最も優れたプレーヤーと回るわけですから、ナイスショットの

応酬になることも多い。でも、ボミプロはつねにマイペースを崩しません。

乾坤一擲のショットを打ってもはしゃぐことなく、かといってうまくいかなくてもとり乱さない。プロなら当然、と思うかもしれませんが、プロだって人間。簡単にできることではありません。特にスコアを崩したときは心が乱れます。見た目にもわかるときがありますが、そんなときもインターバルの茶屋でトイレに行き、シャキッとして戻ってくる。

そしてまた笑顔でマイペースを取り戻すのです。

つづく

適応能力は才能のひとつなのかもしれませんが、ボミプロの場合、努力もしています。
◎そのひとつの表れがヤーデージブックです。ヤーデージブックとは18ホールの情報が満載されたデータブックで、グリーンまでの距離やグリーンのアンジュレーションなどについて、できうる限りの詳細な数字がもりこまれたキャディーの必需品。
プロも携行する人が多いですが、持たずにキャディー任せにする人もいます。
ただ、持っている人でも基本的な情報管理はキャディーに任せていますから、プロは迷ったときに確認するといった使い方をするのがもっぱらです。でもボミプロの場合は、私がやるのと同じように、練習や本戦のラウンドで起こったことや感じたこと、
同伴プレーヤーを見て『このほうがいい』と感じた攻め方などをヤーデージブックに書き込んでいます。プロの中だけで見たら“メモ魔”と言ってもいいかもしれません。
おまけに書き留めておくだけではなく、夕食後ホテルの部屋に戻ってメモを見直し、翌日のラウンドに備えてきちんと予習もしているのです。練習初日は真っ白だったヤーデージブックが最終日には真っ黒になっていることも珍しくありません。

by キャディ 清水重憲
    北風と太陽の太陽にたとえたなら、北風というのは『説得』に近い。

何とか分からせようと、資料を駆使し、証言、証拠を提示して、プレゼンも

巧みに行って『旅人のコートを脱がせようと(わからせよう)』とする。

しかし、あまりに強引にやりすぎると、かえって相手はかたくなに、

自分を守ろうとしたり、カラの中に閉じ込もってしまう。

ところが、太陽のように、ポカポカと暖かくしてあげれば、

旅人は自然に『自分からコートを脱ぐ(行動する)』のである。

 
つまり、自分で納得したなら、ムリにわからせようと力を入れる必要はなくなる。

むしろ、相手が自発的に、あなたの望むように動いてくれるようにもなる。

by   箱田忠昭