【与党、維新取り込み狙う=安保修正視野に環境整備】
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015061600899


 自民、公明両党は安全保障関連法案について、維新の党との修正協議も視野に対処する方針だ。同党の協力を取り付け、法案採決に向けた環境を整えたいとの狙いからだ。安保法制をめぐる自公両党と維新の考えの差は決して小さくないが、維新内の動向をにらみつつ、慎重に取り込みを図る。


 菅義偉官房長官は16日の記者会見で、維新が安保関連法案の対案を提出した場合の対応について「より良い考え方が出てくれば耳を傾ける」と柔軟な姿勢を見せた。公明党の山口那津男代表も会見で「真摯(しんし)な提案があれば、きちっとうかがっていきたい」と表明した。


 背景には、安保法案をめぐる世論の反応が芳しくない事情がある。15日の衆院憲法審査会の地方公聴会では、意見陳述者のほとんどが安保法案の合憲性に疑問を呈した。政府・与党内には、維新を引き込んで強行採決イメージを緩和したいとの思惑が透ける。


 維新はグレーゾーン事態に対処するための領域警備法案などの提出を準備中。政府・与党の一部には、付則で同法案の趣旨を反映させる案も浮上している。自民党幹部は「やるなら早く出してもらえればありがたい」と修正協議に意欲を示す。


 ただ、維新とは隔たりも大きい。維新は中東・ホルムズ海峡での機雷掃海を念頭に、日本が武力攻撃の脅威にさらされていない段階で、「経済的打撃」を理由に集団的自衛権を行使することに否定的だ。自衛権に関しては「個別的」「集団的」と区別すべきではないと独自の主張を展開している。


 維新は20日にも大阪市内で党最高顧問の橋下徹大阪市長を交え、安保法制を議論、週明け以降に対案を決定することにしている。政権への協力に前向きな「大阪系」と、野党再編に積極的な「非大阪系」との温度差は大きく、党内を掌握し切れていない松野頼久代表は16日の党会合で「修正協議ということは考えていない」と述べるにとどめた。政府・与党としては、こうした維新の党内状況を見極めて対応する考えだ。


(2015/06/16-21:21)


 橋下との会談で何を話したかは知りませんが維新が一気に自公サイドになびきそうです。


 派遣法改正法案においてはすでに自公との修正協議を行っておりあとは19日の採決を待つのみ、といった状況ですし、それが終わってから次は、安保法案の採決を、維新が反対してもよいので、彼ら出席のもとで行いたいというのが安倍首相や菅氏の本音でしょう。


 もし、ここで与党が強行採決をしたという印象を世論に与えれば、法案の評判があまりよくないだけに内閣支持率が下落することを恐れているようです。


 しかし、私としては橋下に頼って法案を通すのはいかがなものかと思います。


 以前、特定秘密保護法や集団的自衛権の行使容認の閣議決定のときも、反日マスコミや野党の大反対の中、断行し、支持率は若干下落しました。


 しかし、その後2,3ヶ月で元に戻ったのです。


 今回もそれに期待すべきであり、橋下に変な借りを作るべきではないと考えます。


 それでなくても都構想が危うく通りそうでしたし、橋下が息を吹き返すようなきっかけを与えないでもらいたい。


 結局、安倍氏自身が新自由主義者であり、橋下とウマが合うのでしょう。


 私は安保法制自体に反対ではありませんが、これから進むであろう新自由主義的政策が維新とのタッグでどんどん進められることに危機感を覚えます。


 こうなった以上、旧結いの党の連中に頑張ってもらい、党を割ってもらいましょう。


 ただ、最終的には国民経済の発展を中心に据える党が出てこないとどうしようもない状態は続くのでしょう。


 藤井聡氏、中野剛志氏の思想を中心にした党が出てきてほしいものです。

 さあ、大大阪構想だ!


 橋下はどう出るかな。どうせ、汚らしい捨て台詞を吐いて、そう簡単には辞めないんだろうな。

【賛成か、反対か…悩める大阪市民 17日に住民投票投開票】
http://www.sankei.com/west/news/150516/wst1505160038-n1.html


 大阪市を廃止し、5つの特別区に分割する「大阪都構想」の住民投票の投開票が17日に迫った。告示後から募集した読者の意見は、16日午前までにのべ約400件に達し、関心の高さをうかがわせる。賛成、反対の意見が真っ二つに割れる中、一票の重さを前に、依然として賛否を決めかねている読者も多い。大阪の未来のカタチを決める重要な選挙。あなたは賛成、反対のどちらに投票しますか?


・既得権の打破を


 《日本の大阪ではなく、世界の大阪へと生まれ変わり、副首都として発展させなければならない》という大阪市の男性(85)は都構想に賛成の立場。別の読者も《何かをやらなければ大阪は変わらない。都構想を「毒まんじゅう」と批判する議員もいるが、今の状況こそ毒まんじゅうだ》と賛同の声を寄せる。


 都構想を支持する根拠として、多くの読者が挙げるのは、構想を掲げる橋下徹大阪市長や、橋下氏が代表を務める大阪維新の会による府議会議員の定数や公務員給与の削減、各種補助金の見直しなどの「実績」だ。


 滋賀県近江八幡市の男性(70)が《橋下氏ほど税の無駄遣いを追及してくれる政治家は少ない》と評価すれば、別の読者も《都構想は橋下氏によってなされる最初で最後の見直しのチャンス。現状のぬるま湯につかるのではなく、既得権を打破し未来ある大阪にするために賛成》という。


・誰が責任とる?


 一方、反対意見も根強い。大阪市西区の男性(70)は《都構想がうまくいかなかった場合、誰が責任を取るのか? 市長選で、市をつぶすことなんか彼に頼んだ覚えはない》と憤慨。別の読者は《維新は「現区役所は支所として残すので住民サービスは低下しない」と言っているが、現区役所を残しつつ、一部は新たな庁舎をつくる。その無駄こそ「二重行政」ではないか》と指摘する。


 また、《住所変更により会社の名刺や印刷物の刷り直しなどを余儀なくされる。年金生活の高齢者も住所変更のお知らせに身銭を切る必要がある》と負担の重さを訴える声もあった。


 未だ賛否を決めかねている読者も多く、同市東成区の女性は《判断した結果がどうなろうが私たちの責任です。重要な決定に対し、大いに悩んでいます》。


・リスク高い実験


 また、《賛成、反対のどちらにも投票したくありません》という意見を寄せたのは同市北区の男性(50)。《可決すれば、愛着ある大阪市はなくなり、特別区間で行政サービス格差は避けられず、否決したら何もかも温存され、負の遺産は市民が尻ぬぐいする。本当にリスク、ギャンブル性が高い「社会実験」。私たちはまるでモルモットの心境です》と訴える。


 最後は市内の女性(78)の言葉で締めたい。


 《現状のままでいいのか、新しい方向に進む方がいいのか、大阪の運命が決まる大きな分かれ目。賛成、反対双方の主張を比べて考え、自分で答えを出せる大阪人でありたい》


(2015.5.16 11:40)


 この記事の最後の言葉にこの記事を書いた記者の本音が読み取れます。


 つまり、78歳女性の言葉を借りた形にしていますが、「現状のままでいいのか、新しい方向に進む方がいいのか」と言っている。


 これだけ読むと、反対の投票をすることは現状を温存することだ、と言っている様に聞こえます。


 確かに、明日の住民投票で反対が多数になればとりあえず現状維持となります。しかし、賛成が勝てば現状よりはるかに悪くなるわけです。


 それに、反対だからといって、現状維持派と決めつけるのは早計でしょう。


 藤井聡氏の大大阪構想でもっと大阪を発展させようと考えている人も、大阪市を5分割させてしまってはそれを実現させることが不可能になってしまう、という事で、とりあえずそれを阻止するために反対という事でしょうから現状維持派、現状肯定派というわけでもないでしょう。


 まあ、一言で片づけてしまうと、反対が勝てばとりあえず現状維持、賛成が勝てば大阪の衰退速度は加速する、それだけです。


 そして、反対が勝たないと、その後の大阪復活のチャンスは閉ざされてしまう。ということも言えるでしょう。


 大阪発展のためにはまず明日反対が勝ち、その上で市長がちゃんとした人に交代し、大大阪構想を進める、これしかありません。


 でも、こんなのは学者レベルの勉強をしなくてもちょっと本を読んでじっくり自分の頭で考えれば高校生レベルの知能を持っていれば分かることなんですがね。


 いい年をした大阪の大人たちが悩んでいるという記事が事実だとすれば、大阪市民ってやっぱりちょっと知的レベルが低いのかな、と思わざるを得ません。


 まあ、この間の統一地方選挙も維新が予想以上に議席を伸ばしていましたし、彼らに良識を期待しても無理なのでしょうか。


 と言っても、大阪市民だけが(もうすぐ市民ではなくなるのかもしれませんが…)悪くなる分には他地域に住む私のような人間には全く構いません。


 勝手にハーメルンの笛吹き男についていけばいい。


 しかし、日本全体にこの動きを広げていってもらわないように、それだけはお願いしたい。


 最悪、賛成が勝って大阪が衰退してもそれ以外の日本は健全に発展を進めていくような仕組みを作らねばなりません。