【与党、維新取り込み狙う=安保修正視野に環境整備】
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自民、公明両党は安全保障関連法案について、維新の党との修正協議も視野に対処する方針だ。同党の協力を取り付け、法案採決に向けた環境を整えたいとの狙いからだ。安保法制をめぐる自公両党と維新の考えの差は決して小さくないが、維新内の動向をにらみつつ、慎重に取り込みを図る。
菅義偉官房長官は16日の記者会見で、維新が安保関連法案の対案を提出した場合の対応について「より良い考え方が出てくれば耳を傾ける」と柔軟な姿勢を見せた。公明党の山口那津男代表も会見で「真摯(しんし)な提案があれば、きちっとうかがっていきたい」と表明した。
背景には、安保法案をめぐる世論の反応が芳しくない事情がある。15日の衆院憲法審査会の地方公聴会では、意見陳述者のほとんどが安保法案の合憲性に疑問を呈した。政府・与党内には、維新を引き込んで強行採決イメージを緩和したいとの思惑が透ける。
維新はグレーゾーン事態に対処するための領域警備法案などの提出を準備中。政府・与党の一部には、付則で同法案の趣旨を反映させる案も浮上している。自民党幹部は「やるなら早く出してもらえればありがたい」と修正協議に意欲を示す。
ただ、維新とは隔たりも大きい。維新は中東・ホルムズ海峡での機雷掃海を念頭に、日本が武力攻撃の脅威にさらされていない段階で、「経済的打撃」を理由に集団的自衛権を行使することに否定的だ。自衛権に関しては「個別的」「集団的」と区別すべきではないと独自の主張を展開している。
維新は20日にも大阪市内で党最高顧問の橋下徹大阪市長を交え、安保法制を議論、週明け以降に対案を決定することにしている。政権への協力に前向きな「大阪系」と、野党再編に積極的な「非大阪系」との温度差は大きく、党内を掌握し切れていない松野頼久代表は16日の党会合で「修正協議ということは考えていない」と述べるにとどめた。政府・与党としては、こうした維新の党内状況を見極めて対応する考えだ。
(2015/06/16-21:21)
橋下との会談で何を話したかは知りませんが維新が一気に自公サイドになびきそうです。
派遣法改正法案においてはすでに自公との修正協議を行っておりあとは19日の採決を待つのみ、といった状況ですし、それが終わってから次は、安保法案の採決を、維新が反対してもよいので、彼ら出席のもとで行いたいというのが安倍首相や菅氏の本音でしょう。
もし、ここで与党が強行採決をしたという印象を世論に与えれば、法案の評判があまりよくないだけに内閣支持率が下落することを恐れているようです。
しかし、私としては橋下に頼って法案を通すのはいかがなものかと思います。
以前、特定秘密保護法や集団的自衛権の行使容認の閣議決定のときも、反日マスコミや野党の大反対の中、断行し、支持率は若干下落しました。
しかし、その後2,3ヶ月で元に戻ったのです。
今回もそれに期待すべきであり、橋下に変な借りを作るべきではないと考えます。
それでなくても都構想が危うく通りそうでしたし、橋下が息を吹き返すようなきっかけを与えないでもらいたい。
結局、安倍氏自身が新自由主義者であり、橋下とウマが合うのでしょう。
私は安保法制自体に反対ではありませんが、これから進むであろう新自由主義的政策が維新とのタッグでどんどん進められることに危機感を覚えます。
こうなった以上、旧結いの党の連中に頑張ってもらい、党を割ってもらいましょう。
ただ、最終的には国民経済の発展を中心に据える党が出てこないとどうしようもない状態は続くのでしょう。
藤井聡氏、中野剛志氏の思想を中心にした党が出てきてほしいものです。