来年は遅ればせながらの父親になります。




思えば半年位まえのこと…




西銀座のタクシー乗場から

トレンディードラマのワンシーンを再現した

かのような二人の若きセレブ美人。

しばし別れを惜しんでいるのでしょうか…

片手にはブランド物のお買い物袋

一目すぐに仲の良い友達同士と分かりました。

びっくりするくらいの美人。二人とも。


いやこの辺りなら当たり前のように毎日繰り

広げられている光景なのでしょう。

ちょっと慌てる素振りで

あきさんの車にためらうことなく御乗車

目的地は西新宿のタワーマンション。



まだ話足りないことがあったのでしょう

スマホで友達との会話が続いています。

そして

あきさんのタクシーも新宿辺り

マンションに到着の15分くらい前からでしょう

か?


うふふ。面白い。

おもしろ~いひと。

本当におもしろ~い、ひと。





いつもなら別れ際「ビューティフル!」

の社交辞令もまじえて瞳と瞳の熱いキッス。

それが男の礼儀だろう。

好みのセクシー系、しかも聡明でセレブなら

万国共通そうじゃないのかい?

男なら


しかし彼女だけは違った。

今までの俺の人生の中。別格…そう特別な存在

自分でも図々しいとは思ったがそう感じた。


何度も熱い瞳で俺を誘ってきた。

ここは「ビューティフル」の社交辞令

じゃないでしょ。









ここ最近は時折お客様から

「面白かったー」の一言に添えてチップまで

いただけるようになりました。

もう定番のタクシーネタなんですけとね。

この仕事について自分のことに

気がつかされたこと…

それは自分は世間一般の人と比べて

なんか面白い人らしいのです。

いやはや全く気がつきませんでした。

産まれてこのかたこの広い世界の片隅でひっそ

りこれが世間一般の人間なんだと信じて脇役を

演じ切ってきたわけですから…









おもしろい!うふ。




後部座席から何回かあきさんに聞こえるように

聞こえてまいります。


「お客様のタワーマンションは何回か行ったことあるかも…そんな気がしました。いわゆる億ションてやつですね。そりゃタクシーのポイントになるってもんです。

「すごいとこに住んでらっしゃいますね。もしかしたら何回か行ってるかもしれません。」


わたしはそんなに新宿好きじゃないかな。

そこに家があるから…

と彼女



自分もたちの悪い酔っぱらいがいるので回想にして逃げ帰ってます!新宿なんかただの無法地帯!

なんて言えやしません。


もうすっかり大人のおとこですよ。


「失礼ですけどどんなお仕事?」



投資家よ。

すっごい勉強したもん。


出来の悪い貧乏高齢タクドラとの会話

これ正に人生の縮図。

欲望渦巻く新宿人生劇場のヒトコマであります。




なんちゃって。



何を思ったか「ブログやってます!

写真をとらしてください!」

「だ、ダメですよね?」





偶然にも弟さんが市川にお住まいとかで


家族ぐるみのお付き合いに発展するにはそんな


時間もかかりませんでした。









続く