第2次安倍内閣は、財政政策、金融政策、成長戦略の「3本の矢」(安倍首相)で、最優先課題であるデフレ脱却を目指す。そのための司令塔として車の両輪となるのが諮問会議と再生本部だ。
諮問会議は中長期的な経済財政運営や予算の基本方針などマクロ経済政策全般を統括。再生本部は企業の競争力向上を後押しする成長戦略などミクロ政策を策定する。
この2つの司令塔をいかに有機的に機能させるか、仕切り役になるのが甘利氏だ。第1次安倍内閣で経産相、麻生内閣で規制改革担当相に就いた甘利氏は、安倍、麻生両氏の懐刀といえる。商工・通商分野に精通するとともに9月の自民党総裁選後に政調会長に就き、早期の政権交代を見据えて政権構想を練ってきた中心人物でもある。
一方、麻生氏は首相経験者として甘利氏とともに、安倍首相が掲げる「次元の違う経済政策」の具現化に向け陣頭指揮に当たる。麻生氏は首相時代の2009年、リーマン・ショック後の景気後退を受けて財政支出で約15兆円、事業規模で約57兆円という過去最大の経済対策を打ち出したが、安倍首相はこの際の対応を高く評価。今年度補正予算案や来年度予算案の編成で手腕に期待を寄せる。
また、茂木氏は今回の衆院選政権公約の土台を政調会長時代にまとめた、党内きっての政策通だ。
民主党政権は、政治主導を掲げながらも経験不足から官僚頼みとなり、司令塔の不在もあって経済財政運営を迷走させたとの批判がつきまとった。
第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは第2次安倍内閣について「民主党の失敗を教訓にした経験重視の人選で、期待できる」と指摘。大和総研の熊谷亮丸チーフエコノミストは「重量級の閣僚が配置され、抵抗の強い規制改革など成長戦略の実現が望める」と評価する。期待通りの「官邸主導」が実現するか、実行力が試されることになる。
関連記事
円、85円台後半=ロンドン外為
都市部のスズメ、たばこの吸い殻を営巣と防虫に活用=メキシコ専門家
中国の大陸棚申請に反論…政府、国連に口上書
農水省にサイバー攻撃 TPP機密文書流出の可能性も
うる星やつら





