あの時


憧れていた空は霞んでいたように思う。


セピア色の空だった。


もう何年経ったのか。


暗い部屋の小さな窓から見上げた空には


無限の夢と可能性があったような気がした。


あの日


あの時


想い描いた未来とは全く違ういまを生きる私に


あとどのくらいの夢と可能性があるのだろうか。


どうしようもない


名前のない焦燥感に


涙がでるから。


でもまだ


憧れた空はセピア色で


この世界のどこかで


私を待ってる。


いつか出会うのだろうか


あの空に。