「認知症でも人は命を落とす」

義父の認知症が進む中で気がついた

認知症ってただ色々わからなくなるだけで、あの世の境を超える恐怖心も薄れるためのもの…そんなふわっとしたものではなかった


昼も夜もずーっと寝ていた

背中を丸め、ベッドに埋もれるように、疲れ果てたように、ずーっと寝ていた


痩せてきた

食事量が減ってきていたから当然だが

足やお尻には、筋肉も肉もなくなっていた


血圧が上がらない

全身の機能が少しづつ低下していく

その変化がわからないのか不調を訴えない

家族が変化に気づいた時には手遅れ状態で病気が見つかる


大嫌いな義父だったから、働かない・動かないと決めた人に起こる体・心・環境の変化を観察する、世話というより興味優先の介護だった

介護認定、ケアマネさん、介護用品レンタル、デイサービス、ショートステイ、訪問リハビリ、急性期の病院、緩和ケアの病院、療養の病院…他、介護に関わるアレコレの手続き・利用の理解

親戚、義父母の知人・友人との付き合い

私や家族に起こる心境・生活の変化

未だに進行中ではあるが本当にいい経験だ


1パターンの認知症を看取っただけで、介護全てを理解できてるものではない

私の中に介護経験という引き出しが増えた

誰かに以前より近く寄り添えたらいいな