こんばんは。大変長らくご無沙汰しております。
宇宙屋本舗の犬神まみやです。
実はヒッソリ続いております。
なぎさんとのコラボ。
なぎさんのブログはこちら→Double Spiral
実はボクが体調有り得ないくらい崩したり
ここでの継続を悩んだりしていたのでUP遅れました。
ほんとすみません。
一応今後も連載ものでの続きを放置するつもりはないのでキチンとここで更新はしていきます。ただ、大本の本拠地自体は乗り換える予定ですのでよしなにどうぞ!
それでは本日も不思議な世界へご案内いたします。
【カミカクシノクニ 004】
くだらない話をしているうちに、鳥居に着いた。
やっぱり・・大きい!
鳥居の足は太くって。
僕が4〜5人手をつないで作った輪くらいの太さがある。
グルっと周りを一周しようと思ったら、鳥居の足元にコドモが座り込んでた。
僕と・・・同じくらいかな・・・?
でも、その子の頭からは耳が出てて、おしりにはしっぽが生えていた。
だけど・・・狐とかとは違う。
だって、手とか、顔とかは人間で・・耳とかしっぽが・・・・黒猫?
なんだろう??
「おー!そう、ここにいたのか。
ちょいとお前さんを探してたんだ。」
それからは声を潜めた。
狐の手で狐のお面を途中まで上げられた。
僕の顔をその子に見えるようにする。
「ここだけの話だけど・・・こいつ・・・生きてる人の子なんだよ。
ちょいと、お前さん、こいつの面倒、見てくれないか?
俺だけじゃ・・・」
「オイラ・・が?面倒見るなんて出来ないよ?
一緒にいるだけでいい?」
「おぉ。それで構わない。
俺が連れ回してると・・・目、付けられそうだからな。」
その黒猫耳付きのコドモはたち上がった。
僕と同じくらいの背・・かな。
「オイラ・・そう。草冠に倉の蒼。仲良くしてね?」
蒼はフニャっと笑った。
笑うと眉が垂れ下がって、情けない顔になる。
「くふふふ・・・」
それがなんか、面白くって笑い声が出た。
「ん〜なんだよぉ。人の顔見て笑うなんて・・!」
「僕は・・・紅。べに、って書く。
笑ってごめん。蒼くんが・・なんか可愛くって」
「ん・・・まあいいや。この体は半分借り物だし。
あっち行こう?広場で盆踊りやってるから!」
蒼に手を取られて、勢い良く引っ張られる。
鳥居を抜けて、盆踊りの輪に続く、石畳の上。
駆け出した蒼に遅れないように、僕も走った。
「おーい。転けるんじゃないぞ!」
離れたところから狐の声が聴こえる。
小さい頃におとうさんと行った公園での出来事を思い出す。
芝生の広場で駆けていて、転んで擦りむいた膝の痛み。
泣くのを我慢してたのに、我慢してエライな、って言われた途端に泣きだして、せっかく褒めたのに、って笑われて・・・
飴一つで痛みも忘れて、また駆け出したこと。
その時、遠くから聴こえたのが、同じような言葉だった。
お面の下で息が弾んで苦しくなる。
「紅君!速く!もっと!もっと速く!!」
楽しそうに笑いながら、蒼くんが走る。
広場はすぐそこにあるように見えて、遠かった。
走り疲れて、僕の足がもつれそうになった。
蒼くんはそれに気づいて、止まってくれた。
「オイラ、こんな風に走ったこと・・初めて!!
ともだちとこんな風に手、つないだのも。
初めて!こんなに楽しいんだね!」
ニコニコしてて、僕の周りを飛び跳ねて踊りそうな勢い。
それなのに、手を離すことはなくって。
道の真ん中で邪魔になりそうだから、端によけて、石畳の上から外れようと思ったら・・・
「ちょい待ちな。そっちには降りるんじゃない。
禍々しいものに引かれてしまうから。
石から外れたところは、異界への入り口だからな。」
狐に言われた途端、蒼くんの手がぎゅっと強くなった。
「行こうか?」
蒼くんは、石畳の真ん中を歩く。
今度はゆっくり。
「怖いの?」
「怖く・・・ないもん。」
ちっちゃな声で返事が返ってきた。
「大丈夫。僕もいるから。ずっと、手、つないでようね!?」
「うん!」
僕もぎゅって握り返したら、さっきみたいに笑ってくれた。
僕は嬉しくなって。
「だって、ともだちだもんね!」
「うん!!」
大きい声の返事と大きい笑顔が返ってきた。


